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《つくばーど in 小名浜弾丸エクスプレス》
とるねーどらすかる43万km到達へ
そしてこれが最後の旅となりました |
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「勿来に“esc esc”っていう
ピザとパスタのお店があるのよ」
SUZUKIっずの一員にしてつくばーど手芸部長のまさ姐が教えてくれた。小名浜港の花火大会に出かけた折りに、偶然見つけたそうだ。
それはたぶん、『escキーの連打』を意味しているのかもしれないと思ったが、ESCUDO仲間とのコミュニケーションに、このような引き出しを持っていることは非常に有効なこと。
まさ姐、ありがとう。というわけで、05年8月14日の早朝、独りつくばーどを敢行し、夜明け前の常磐道を北上した。
この日、とるねーどらすかるのオドメータは、記録ポイントである43万kmに、約140kmを残す状態であった。
いわき湯本あたりまで走り、湯ノ岳にのぼると、日の出には間に合わなくとも、良い雰囲気の写真が撮れる。
ただそこまで走っても、30kmくらいは残ってしまう。それは現地でどうにでもなるだろう。
湯ノ岳パノラマラインは、観光地としては忘れられかけているのか、路傍の藪がずいぶん張り出していたが、所々にいわきの街を見下ろせるビュウポイントは健在で、格別の景色を眺めることができる。
その風景を駆け上り、駈け下り、小名浜の港でゼロカウントを刻む。40万kmにたどり着いた日から、半年の月日が流れていた。
目的のうち、二つの予定はクリアできた。
あとは、話に聞いたそのピザとパスタのお店を確かめるだけだ。こんな早朝ではお店にはいることは出来なくとも、所在を確認できれば充分だ。
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そしてその店は国道沿いに・・・
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小名浜から勿来にかけて走る国道6号線は、いわき市内の植田方面へ向かう県道56号線と、北茨城や日立方面へ向かう本線とのT字路で、大きく左折し、東北地方と関東地方の境界線にさしかかる。
勿来の関の跡のある町。その関跡よりもずっと手前で、その小さなお店は、イタリア国旗をなびかせながら、朝の眠りの中にあった。
『 Ristorante Est Est 』
なんというオチであることか!
Est Est Est!
いいぞ、いいね、いいよ!
43万キロを刻んだとるねーどらすかるを出迎える、最良の言葉。素敵な勘違いに、乾いた風のように笑いがこみ上げてきた。
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実は、まさ姐からは14日以前に、こんな写真ももらっていました。
「もしかして・・・のオチ?」
彼女は最初の対話のあとすぐに気づいたみたいですが、なるほどこっちは、Cと読めなくもない?
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