けれども、オドメータは199,994kmにさしかかっています(どこをどう走っていたんだか、地元の方
は詮索しないよーに)。ここは友人宅を訪ねている場合じゃない。いったいどこで刻むのか。
ひとまず、帰路は国道6号線のみで移動と考えていたので、そっち方面の市内中心部へ向かってい
くのですが、仙台市内の交通量は休日でも多め。いざその瞬間、路肩に寄せられなかったらどうしよ
う・・・などとびびっていると、遂に下一桁の“9”が動き始めたところで、信号停止。
左側には公園があり「スモーク・オン・ザ・ウォーター」なんてのがバンド演奏で聞こえてくる。
公園ブロックなら、ここを左折して路地に入れば、路肩に止める余地はあるだろうと、信号が変わる
と同時に左折っ。
「ここから、国道45号線が始まるって」
「えっ、それって宮城県庁の近く・・・」
トリップメータがあと200m足りないので、曲がった路地、ではなく国道45号線をさらに最初
の信号で左折すると、やはり目の前に宮城県庁の庁舎がそびえておりました。駐車禁止とはいえ、路
肩も広くクルマを滑り込ませられる。
「ううむ・・・なんてわかりやすい場所で20万キロ・・・」
「狙って距離稼ぎに迷ったんじゃないの?」
「ね、狙ってないねらってない。だいたい仙台市内の地の利がわかんねーもん。さすがに45号線
の基点くらいは知ってるけど・・・」
というのが、ことの顛末です。
なんと、ただ昼飯を食うためにだけ、のこのこと320kmを走ってきただけという。これからふたたび
帰路を下道で走るという・・・いやほんとに、途中で相馬の海岸に立ち寄った以外は、ただひたすら
らすかるを走らせるだけの1日。
ひどい話ですねえ。これで楽しいと言ってくれるのだから、家族は日頃から大事にしないといけませ
んです。 |
|