八ヶ岳山麓の8月は、花を見るのになかなか面白い環境になってきました。高原野菜
は午前4時には収穫が始まり、沿道にはコスモスやラベンダーが満開です。ポピーやら
サルビア等まで咲き乱れているのですが、時折、名もない花を見つけるとこれが実にき
れい(名もないとはまたひどい話で、名前を知らないと書くのが正直。右上の花ですが
不勉強で名前を調べてません。コスモスだって何種類もあるんだって・・・)。
 小淵沢経由で山梨県の明野村に降りると、県営のフラワーパークでまた、色とりどり
の花が咲いており、近くの開拓農地には一面の菜の花ならぬ一面のひまわり畑が、花の
ピークを迎えていました。
 聞くところによると、八ヶ岳南麓は日照時間が全国規模のトップクラスで、明野村あ
たりが最も長いとか。それだけ太陽の恵みを受けているからなのか、観光客サービスが
旺盛なのか、この地で見たひまわりたちは、なぜかひとつのこらず太陽に背を向け、来
客のほうに頭を垂れておりました。
 それにしても、日本一高い高度の国道(麦草峠)だとか、JR路線最高地点だとか、
八ヶ岳界隈には「イチバン」というふれこみがたくさんありますね。



 八ヶ岳は、古代にはひとつの大きな嶺で、その高さは富士山をしのいでいただろうと
想像されています。火山活動によって現在の嶺々の姿になっていくわけですが、山麓の
至る処に縄文遺跡が点在し、ヤマを拠点に宗教的な集まり、狩猟や農耕といった生活基
盤が定着し、火焔土器、黒曜石の石器といった歴史的な遺物を残しています。避暑地で
あり、リゾート地である界隈の賑わいよりも、ずっと身近なライフステージであったの
でしょう。あっ、こう書くと、地元の人に叱られる???
 山麓には林道も豊富。その多くはゲート封鎖されていますが、根気よく探していくと
まだ走れるものもありますね。林道ではありませんが、「信玄道」と呼ばれる中世の軍
事ルートのなごりも散策できたりします。



 ところで、ガタガタ道とお花畑はクリアした。じゃあ「おふね」は?
 ってことで、乗せられました。蓼科の人造湖でスワンボート。1時間こぎ続けると、
膝が笑うのは、絶対に歳のせいじゃない(あれで日本列島沿いに旅をさせるというのは
おおバカな企画だと実感しました)
 ツーリング版つくばーどのコースとしては、もう一本くらい、林道をつないで八ヶ岳
を目指したいところです。本戦は一応来年夏にでも。
「行きたい、行こう」という方は、ぜひご意見をどうぞ。