ESCUDOにぞっこん!
みっつぃーさん  LA−TL52W FISリミテッド

 エスクードとの出会いは、今から11年前でした。当時部活のマネージャーをしていた私は、大学の駐車場で、先輩部員さん(しかも2人!)が乗っていた車に一目惚れ!
 それが『エスクード』だったんです。
 当時、エスクードという車種があることすら知らず、さらにそれがSUZUKI車であるということも当然知らず、とにかくその時は直感で“カッコイイ!!”と強烈に思ったのを覚えています。
 その2人の先輩は、1人がハードトップ、1人がNOMADEに乗っていて、同じエスクードなのに、そしてもちろんノーマルな状態で乗っているのに、それぞれの先輩の雰囲気にあった『個性』が、それぞれのエスクから感じられました。
 例えばハードトップに乗っている先輩が、ヘッドレストに色違いのバンダナを巻いているのを見て、“こういうオシャレのさせ方もあるんだ!”と感動したり、かたやNOMADEに乗っていた先輩は、特別内装に手をかけているわけでもないのに、完全にその先輩の色に染まっていました。その先輩はR&Bが好きで、車内でも常にR&Bを流していたんですけど、それだけでもう、車内がバーのような雰囲気をかもし出していました。


 その時に感じたこと。
 「エスクードって、オーナーに似るんだ!」
 よく、飼い犬が飼い主に似るっていいますよね?(笑)
 わたしはエスクードが、まさにそんな車だと思います。
 ノーマルなままでも、それだけで個性を感じつつも、オーナー1人1人の雰囲気がそのまま車からも感じ取ることができるんだなーって。
 よくエスクードと比較されるようなRV車って、街ですれ違っても、全てが同じに見えたり、またはいじり過ぎて車の個性ばかりが目立ってしまっている感じがするんです。これも、エスクードを愛するが故のひいき目なんでしょうか?笑)

 大学3年の冬に免許を取りましたが、念願叶ってエスクード(NOMADE)に乗ることができたのは、大学卒業後の社会人1年目の秋でした。
 あの時の喜びといったらもう!!!
 本当に本当に嬉しくて、とにかく用事もないのに、毎日のようにエスクードに乗り込んで、当ての無いドライブをしていました。
最初の車がアコード(セダン)でMTだったため、エスクに乗り始めた頃は、
 “なんて安定感の無い車なの!? しかもATだし、ハンドル重いし、 小回り利かないし、運転しにくい...”
 なんて思いながら運転していました(笑)

 その後、今から約3年前。車検が切れること、弟がNOMADEを欲しいと言っていたこと、その1年前から始まった長距離通勤(往復80km2時間)のさらなる安全性を考えてのこと、などなど、色々な条件が重なった結果、乗り換えることに。
 それが現在のFIS君です。
 彼との出会いも、あの部活で初めてエスクに出会った時同様、『一目惚れ』でした。本当はSエディションのアズールグレーが第1希望だったのですが、実車がディーラーにないので、数日待って欲しいと言われた矢先、たまたまそのディーラーの店頭に置いてあったのが黒FISでした。
 元々黒いボディーが1番欲しかったんですけど、カタログで見た時は正直ピンと来なかったのに、彼を目の当たりにしたら...ビビッ!ときちゃいました。
 その次の日には、契約を決めてしまったほどです。

 最初の頃は、とにかく2代目特有の丸みを帯びたボディーが大嫌いで、FIS君に乗り換えたことを後悔することも多々ありました。ところが、あばたもえくぼ、とはよく言ったもので、だんだんとその丸みが愛しく思えてきたんですよね。
 さらには、やはり(?)NOMADEに比べるとその性能や快適さが格段にいい! 気づけばNOMADE以上に、好きになっていました。
 はっきり言ってしまうと、エスクードは【乗りにくい車】だと思います。汗(旦那サマの乗っているfitや、親が乗っているセダンと比べて、なんて安定感のないこと!!)
 でも、です。
 どんなに運転しにくくても、やっぱりエスクードが大好きなんです。だから、修理や車検に出して代車生活の間は、正直恋人に会えないのと同じくらい寂しいです。
 うん、きっと、わたしはエスクードを『恋人』のように思っています。
 エスクードは、わたしが楽しい時も辛い時も、いつも一緒。
 例えば趣味の渓流釣り。倒木が横たわる山道や、ごつごつとした岩があふれる川原を、なんの不安も無く進むことが出来るのは、やっぱりエスクードのおかげ!
 車内をフラットにすれば、ピクニック気分でお弁当も楽しめる。はたまた、車中泊の旅行にだって行ける!
 辛かった時、1人夜景や夜空を見ながら好きな音楽をかけて、エスクードの中で涙を流したこともありました。そんな時でも、黙って見守ってくれる恋人のような、大きな安らぎを感じさせてくれたのもエスクード。

 そしてここ数年の大きな収穫。それは、エスクードを通じての人と人との出会いです。
 青森という狭い閉鎖された場所に住んでいるわたしにとって、エスクードがもたらしてくれた出会いに、心から感謝し、そしてこれからもその出会いを大切にしたいと、切に願っています。
 わたしの『心の支え』になっているエスクードを、これからも絶対に乗り続けていこうと心に決めています。