1998年2月。夜明けまでに降った雪が、庭をいつもと違う遊び場にしてくれました。
前年の秋に生まれた次女の霙は、まだ窓越しに眩しい白い庭を眺めるだけですが、お姉ちゃんになった霰は着替えた早々に長靴をはかせてもらい、玄関を飛び出していきます。
降った雪の量はそれほど沢山ではなく、夕方までには大半がとけてしまったのですが、それでも雪遊びをするのには充分。庭をせましと駆け回ります。
冷たい、という皮膚感覚は、たぶんこのときに覚えているのではないかと思われます。ところが初めての冷たい感覚は“いやな”ものではなかったらしく、手袋もせずに雪のかたまりをすくい集めて、じっと見つめている。小さな手のひらは冷たさを通り越して痛くなっていたんじゃないかと思われますが、幸いにもしもやけにはならずに済んだようです。
朝ご飯を食べて炬燵で暖まってしばらく部屋の中で遊んだものの、お昼寝から目が覚めてもまだ雪が残っている。それを見たら、もう表へ出たくてしょうがない。
びしょびしょの半纏と帽子は、今日はもう着られないので、手袋と防寒コートを買ってきました。これで雪だるま(なんとなく、だるまではないものに見える)づくりに挑戦です。
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