羅須軽党の壊滅?

 その日、某つくばーど所属のエスクードが、突如現れた「くも」の襲撃を受けました。「くも」は地上からの影響波をキャッチすると、その間に入っている生物や物体の特徴を取り込んで、『新種のふもふも』を作り出してしまいます。
 えすくーどふもふも?
 ああっ、そんな恐ろしいモノが発生してはたまらないと、エスクードは「くも」の上に乗り上げて、影響波の影響を回避しようとしますが、なにしろ乗った相手が「くも」のため、あっという間にスタックしてしまいました。

 
 「やれやれー、助けを呼んだのはこのエスクードかい?」

 おお、羅須軽党の頭目がやってきました。
 しかしこれは、ふもふもさんたちの待ち伏せだったのです。
 
 「あのですねー、あなたには全然恨みはないんですけどねー、座・羅須軽党のサイトはいただきますよー」

 「なんだとぉ? あそこは1年にいっぺんしか出しゃばれない貴重な場所なのだ。奪われてたまるかーっ」

 「さあみんなでやっつけるぞー」

 遂に、壮絶・・・でもなさそうな攻防戦が始まってしまいました。頭目にはパンチやキックはあまり通用しませんが、顔を押さえられ、目鼻をふさがれると、頭目の脳は視野が真っ暗になって夜だと思いこみ、問答無用で睡眠モードに入ってしまうのでした。

 「あっこら!や、やめんかー・・・・ZZZzzzzz」

 意外とあっけなく、羅須軽党は壊滅してしまったのであります。もっとも、頭目が本気を出して雷モードになったら、ふもふもたちはひとたまりもありません。
 頭目は油断をしたふりで、昼寝を決め込んだのかもしれません。こうしてふもふもたちは、年に一度の活躍の場を手に入れたのでした。


              写真と構成:嵐田みぞれ

「さあ! あそぶぞー」