海賊船の港と市場
RESORT OUTLETS OARAI
 大洗の港に新しい市場ができた。
 雑貨からインポート、スポーツ、アウトドアブランドなど70もの店舗がひしめきあっているという。
 しかも港には海賊船がやってきているとの噂とあっては、羅須軽党は偵察に行かなくてはなるまい。という議論の末、BLUE羅須軽小僧を伴い羅須軽少女隊が乗り込んだ。
 埠頭の奥にそびえるマリンタワーに隣接して、5ヶ月前には影も形もなかった南欧風の城塞が築かれていた。この中に市場が収められている。市場はこけら落としの賑わいで、それぞれの店舗に行列ができていた。
 うずたかく積み上げられた舶来物のシューズや、色とりどりのギヤマンの器。春物の華やかな衣装など、なんでもある。放っておくと散財させられそうなので、羅須軽少女隊が目移りしているうちに、埠頭の見えるレストランに移動して、海賊船の様子を探ることにした。
 ややあって、赤い帆に白いドクロが染め上げられた海賊旗をはためかせ、噂の海賊船が港内に入ってきた。DivingPiratesと呼ばれているらしく、実は喫水線のさらに下に、この船の秘密が隠されているという。聞き集めた情報では、出港時には最大50名の海賊が乗り込む。

 「どうしてまた、大洗にこんな市場が・・・?」
 「5年前に、八ヶ岳の麓で開いた市場が成功したので、今度は海の市場をねらったようです」

 「すると・・・実は、元は山賊だったとか?」
 「山賊でやることやっちゃったから、こんどは海賊なのね」
 「そういう誤解を招く対話をしないように!」

 しかし羅須軽少女隊の調査は的外れなわけではなく、大洗リゾートアウトレットは、八ヶ岳リゾートアウトレットの姉妹店なのだ。東京から100km、という東京偏重型のものの見方に引っ張られてはいるが、これで港の経済波及効果が上がれば、大洗港も通いでのあるスポットになれるかもしれない。
それで、キャプテン。あの船どうです?

「うむむ・・・乗ってみたいものだ」