《ガンダムミュージアムwithバンダイミュージアム》

 
 上野駅に「ハードロックカフェ」がオープンしたのには驚いたけれど、そこから常磐線で20分も下ると、更に驚きます。
 松戸駅東口に降り立つと、昔からアミューズメント専門店街のような東京ガリバーが鎮座していました。
 ここがバンダイによって『バンダイミュージアム』としてリニューアルされ、同社がスポンサーとなった特撮・アニメーションなどの展示館になっています。
 同社のドル箱と言えば、やはり機動戦士ガンダムということになり、この番組のみ専用のショップがあるかと思えば、これまた専用の「ガンダムミュージアム」と、さらに併設されている「ガンダムカフェ」、79年の頃の打ち切り路線や、'80年代前半、「どこにも届かない言葉」を発しようとしたアニメ新世紀宣言の時代は、もはや歴史なのです。
 実物大のRX78-2。上半身のみとはいえ、よくもまあこんなものをこさえたもので、この空間から、ホワイトベースの射出デッキの大きさが想像できるわけです。
 ここに至るまでに、ガンダムに最初に撃破されたザク・モビルスーツの頭部残骸があり、サイド7島型スペースコロニーのスケールモデルがあり、最近はザクの生産ラインも展示されているとか。
 親子2世代で何がなんだかわかってしまうジャンルでは、「まだまだ続く」と唄われているスーパー戦隊の歴代紹介常設展示や、歴代ウルトラマン、歴代東映スーパーロボット、仮面ライダー、細々乍らもヒロインものと、ちょっとしたテーマパークです。
 松戸と言えば、ガンダムのプラモデル売り場に殺到したお客の将棋倒しで、小学生が怪我をし、ガンダムが社会的に取り上げられるきっかけとなった街。
 それも何かの縁なのでしょう。