《つくばーど基地を拡張せよ!?》


 直径1500mm、深度2000mm。
 この理想に近い数字を手作業で、地上から垂直方向に掘削する。
 何のために?
 「機密事項です」
 要するに穴掘りなんでしょ?
 「詳しくは申し上げられません」
 現場の男は、黙々とスコップをふるう。
 みるみるうちに、地面にぽっかりと穴が開いた。


 晴れ渡る青空と新緑の木陰の下、工事は順調に進んでいた。
 しかし、現れた2人目の男は、眼下の男をあざ笑うように言った。
 「ふん、2時間もかかってこの程度かい」
 「なんだと? あとからのこのこ出てきて、余計なことは言わないでもらおうか」
 「わははははっ、その○象印のスコップは一流だが、どうやら掘削技術は世界で2番目だな。この稀代の名スコップ、echigo2005の敵じゃあない」
 「何を言うか、そいつは雪かき用だろう?」
 「あっ、いけね。間違えちゃったよ」