飯田線途中乗車と下車の旅
飯田よりも伊那市よりも、なぜか田切駅へ
 2004年は、春と夏に飯田を訪れる機会が巡ってきた。
 春は浜松で開かれたSUZUKIっずミーティングの帰り道に、東名の渋滞に巻き込まれるのがいやだというだけで、飯田に泊まって中央道まわり、松川村と軽井沢経由というへんてこなコースをとったこと。夏にはclubESのエスクードミーティングでおなじみとなった大平宿泊まり。ついでに、らいとにんぐなつくばーどin飯田の朝会もあったりするのだが、その都度立ち寄るのが、なぜか田切駅なのである。
 飯田線は、愛知県豊橋市の豊橋駅と長野県上伊那郡辰野町の辰野駅とを結ぶ、JR東海の地方交通線である。私鉄の豊川鉄道、鳳来寺鉄道、三信鉄道、伊那電気鉄道が、戦時買収・統合によって成立した、全延長約196kmもの長大ローカル線。94もの駅が存在し、駅間の平均駅間距離は約2.1kmと、山の手線並。田切駅は営業距離上では160km地点に所在する無人駅。伊那地方にみられる「田切地形」と呼ばれる河岸段丘と扇状地から由来されるのか?
 田切の名のごとく、切れ込んだ地形を走る飯田線は、このあたりではいったん川を遡って上流で渡った後に再び下流に戻ってくるなどの複雑な線形が特徴で、Ωカーブと呼ばれる半ループの有名な撮影地が存在する。なるほど、山田さん温泉があるだけのことで、歴代光画部が撮影旅行にやってくるわけではないのである。
 将来、春風学園高校への入学を希望している(2004年時点。しかしどこからそういう志望動機が出てくるんだ?)霰と霙は、飯田というと田切駅への立ち寄りを当然のことと認識している。
 「こんどはいつ出かけるのー?」
 というリクエストが出てくるということは、現在でも進路希望が変わっていないということらしい。