布引、猪苗代、米沢ツーリング 紅葉よりも愛の兼続パンが食いたかった |
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「寒くなってきたから、小西食堂に行きたいですねっ。コロモさくさく、中味もちもちの唐揚げ入りスタミナラーメンがおいしいですよっ」 「その説明的な前ふりをやめんか! 朝の8時から店はやっておらんのだ」 「だからってなんで朝一番にここへ来るかな」 親子の対話は相変わらず丁々発止のぼけと突っ込みの応酬ですが、要するにただラーメンを食べに行くという行動を、素直に言えないやらない不真面目な家族なのであります。 「こんなことでは先が思いやられます。少しは偉人の業績を見学して、学習しなさい」 怒られてしまった。というわけで、高原の風車の畑から、ほとんど数十年ぶりに猪苗代湖畔の野口英世記念館に出かけるのですが、何しろ数十年ぶり。記憶にある野口博士の生家がない。一時期はごっつい屋根がかかっていたはずだけれどそれすら見あたらない。というほど、施設が増築され、たて込んでいました。 「野口英世さんが何を成し遂げたかは知ってるでしょうね」 「千円札になった」 「そっちかい!」 「だからそのぼけと突っ込みをやめんか!」 そこへなんと本人談で 「1万円札じゃないのか。うーん、残念・・・なーんて、今のは冗談。千円札の方が、たくさんの人に使ってもらえるからね」 などと本人が答えるハイテクの時代になっていてびっくりです。過去にはなかった黄熱病研究資料も増量されていました。でもここにくると、母親のシカさんの手紙に見入ってしまうのです。 |
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「おー・・・ぱりぱりのころも、ふわふわのお肉ー!」 「あんたさっき、さくさくのころもにもちもちのお肉って言ってたでしょ」 「それは違います。コロモさくさく、中味もちもちの唐揚げ、と言ったのです」 「なんなんだこの対話は・・・」 小西食堂は、昭和12年の創業。と言われてもピンと来ないのですが、中ノ沢温泉の小さな食堂。明らかに喜多方ラーメンではないのですが、ここのスタミナラーメンを目的にやって来るため、よそでご飯を食べなくなってしまうのも事実。 「今回はカツ丼にしよう」 などと言おうものなら裏切り者呼ばわりですが、カツ丼を食ってみました。ちょっとつゆだくぎみですが、まあいいのではないか?(次回は定食ものにしてみよう) しかしここまで、まったく紅葉見物の話題にならない。布引高原も猪苗代も、カヅラ系は赤く色づいていたけれど、台風18号のあおりで、かなりの落葉になってしまったらしいし、中ノ沢に至る国道沿いの針葉樹は、まだ紅葉が始まっていない。 ここより標高の高い、西吾妻スカイバレーを登って、米沢に抜ける。そのルートには、そこそこの紅葉が待ち受けていました。 「このまま米沢に行くと、上杉神社があるけれど、大河ドラマ効果と博覧会で混雑しているから、離れたところにある直江石堤を見ていこう。そのあとパン屋に行きます」 「なぜパン屋?」 「大河ドラマよりもずーっと前から、愛の名前のパン屋なのだ」 「どこでそういう話を見つけてくるのやら」 「おいしければいいじゃないですかー」 しかし石堤も観光バス乗りつけ組でごった返しており、一番保存状態の良い部分には近づけず、駐車場脇のエリアを散策。反対側の最上川河川敷は芋煮会やバーベキューで賑わっており、長いも出来ずに市内のパン屋へ。大量のパンを買い求めます。ここはEレイドに出題したので詳細は割愛。 結局、食欲の秋に終始したような1日でした。 |
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