南極大陸を見学に・・・?
企画展で昭和基地へ
 茨城県坂東市の県立自然博物館は、定期的
に自然科学の企画展を開催するのですが、これ
がけっこう面白い。
 05年夏は、第44次南極越冬隊の装備を借り受け、昭和基地の様子や南極観測の内容を紹介していました。
 

 ミュージアムパーク・茨城県自然博物館のテーマは、地球史46億年の歩みと自然や生物の進化の過程を紹介することにあります。宇宙の成り立ち、地球の生い立ち、自然や生命の仕組みといったマクロとミクロの世界を常設展示しており、世界最大級のマンモス骨格標本、鉱物や化石、サイポットの恐竜、生態系ジオラマなどを地上、海中様々な環境として再現しています。


 今回訪ねた企画展は、南極観測を通して調査されている地球の歴史や環境変化、日本の観測拠点となっている昭和基地の居室再現から各種装備を紹介するものでした。
 1987年から1999年まで利用されていたSM25S型雪上車は、福山自動車時計博物館の所蔵を借り受けてきた実物で、車内に入ることが出来ました。2771ccで75馬力という4JB1内燃機関は、いすゞのものだそうです。
 実物大のスケールに作成されたコウテイペンギンの大きなこと! それ以上に、極寒の大陸で活動するための耐寒装備の肉厚や重さ(意外に軽いが、トータルでは相当なものとなりそう)を手に取ることが出来、勉強になりました。

 

 大部分が氷床に覆われた南極大陸の面積は、日本の国土の約37倍にも達し、氷原では太陽系誕生の情報源となる南極隕石が発見されます。氷の中には100万年前の空気が封じ込められています。一方で、なぜか雪と氷に覆われない、表層がむき出しとなったドライバレーという地形も存在します。
 地球温暖化やオゾンホールの形成、オーロラと地磁気の関係など、全地球的な環境変化が、国際的な観測対象となっています。日本の観測隊が管理する大陸内陸部の「ドームふじ基地」では、2503mの深度まで掘削した氷床コアから、32万年前までの気候が解析されているそうです。
 現地から搬入された氷の塊は、見学者も手にすることが出来ましたが、この夏休みの間にだいぶ溶けて変形していました。その形が骨のような形に変化していたのが印象的でした。

 ※今回の企画展は、05年9月25日で終了です。