人生初の厄除けに
霰の十三参り
 人生初の厄年。いわゆる十三参りの時期が、霰にやってきました。12月9日になると、彼女は13歳の誕生日を迎えます。
 ところが親が馬鹿なもので、これを数え年で参拝するのか、満年齢でお参りするものなのかがわからない。
 「ええい、んなもんどっちだって大差ない!」
 
「そ、そんな乱暴なーっ」
 
「毎度のことですねー」
 (行事として覚えているだけましなのだ! れいんさんなんか、十三参りをやっていないらしいもん)
 十三参りの厄落としは、東海村にある村松虚空蔵尊が定番のスポットです。日本の原子力開発発祥の地に、このような古風な伝統の地があるのです。
 しかも虚空蔵尊の仏教上の護り主は、丑。狛犬ならぬ「狛丑」がいらっしゃる。来年、年男と年女が巡ってくる僕と霙にとっても、多少の縁が無いわけでもないという、適度に便利ありがたいところなのでした。
 11月もこの日で仕舞いという日曜日。まだ七五三詣での家族がちらほらいるものの、境内に混雑がない。ここは正月のトップシーズンを別にしても、年中観光客で賑わうところですが、いくらか不景気の影響が出ているのかも。
 参拝して御札をいただき、境内を一巡りすると、暖冬のためかまだ紅葉を楽しめる。境内横の防風林を抜けていくと、海岸線にも出ることができます。浜遊びをするか? と聞いてみたら、
 「画材を買いに行きたい」
 とのリクエストで、近くのホームセンターにあるクラフト専門店に立ち寄るのでした。うーむ、なんか大味なお参り。