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自分が子供の頃は、親から強制的に薪割りをやらされたもので、しかもまともな斧なんか無くって、こつもわからなくて、へたくそだと当然、薪は割れず、げんこつを喰らっていました。
こんなもん、自分の娘達は腕力面でも手伝えやしないだろうと思っていたのですが、
「ねーねー、それやってもいい?」
「なんか面白そうだよねー?」
「おうよ、それじゃあ斧と鉞の使い方から教えてやる」
ちょっと驚き、なんてもんじゃないです。なぜ薪割りに興味を持ったりしたのか、これが楽しいのか、親ながらやつらの頭の中が理解できません。
しかし習っている間の顔つきは真剣そのもの。腕力も足りないので、最初の30分はへなちょこで、鉞なんかかすりもしないのだけれど、ある一瞬でこつがわかると、まだ生木の栗の幹はカコーンとまっぷたつになる。
これを味わってしまうと、もう真剣な顔がほころんで、目が輝いてきます。
「割れる割れる!」
「こりゃーご飯がおいしいぞ」
腕力足りないなんてとんでもない。一輪車2杯分はあった栗の木は、1時間ちょっとで全て薪になってしまいました。
今度は風呂の沸かし方を教える段階か。
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