那須から黒羽、大子へ
結局林道を走る
 標高1000m越えの宿は、雲の中。眼下の夜景は全く見えず、それでもDSライトの「おいでよ動物の森」にて花火大会と虫とり大会を開催。丑三つ時を過ぎてもまだ盛り上がっている一家でした。
 日曜日、買い物を済ませて那須高原をあとに、松尾芭蕉の足跡をたずねて黒羽まで戻りますが、まだ習っていない俳人のことを紹介しても、子供たちにはぴんと来ないらしい。
 今は大田原市の管轄になっていますが、芭蕉の記念館があるので立ち寄りますが、奥の細道に興味がなければ意味がないところでもあります。
 仕方がないので
 「奥の細道という俳句を読んだ旅はな、実は幕府からの命令で、東北の伊達藩の様子を探ってこいと言われた隠密なのだ。松尾芭蕉は、伊賀の出身だから、忍者だったのかもしれないぜ」
 などと適当なことを解説するのですが、当然、まじめに見学に来ている人からはにらまれてしまいます。
 後に芭蕉が学習課題になったときに、隠密だとか忍者だとかという情報の入力が悪い影響を及ぼさなければいいのですが、あながちインチキでもないように思っています・・・
 黒羽の町なかで、那珂川を渡る橋の西詰めに、操業100年以上昔という蕎麦屋があります。はっきり言って、そばよりうどん(冷たい方ね)を選んだ方が良いと思いますが、それは個人的主観に委ねるとして、お店自体が「げげっ」という場所に建っています(あ・・・それだけかよ)
 ここまで来ると、多少くたびれてきたか、もうあとはどこをどう通ってもいいよーというけだるい声が出始めるます。
「確か砂金とりをやらせてくれる鉱山があったね」
 という親父の一言で、国道から県道、地方道に外れ、30年前とあまり変わらないやっとこさのすれ違い峠を越え、たどり着いてみれば何年も前に閉山していて、廃墟と化した事務所と砂金とりの河原が・・・
 閉山になっているなら、この先の林道も閉鎖されている? という確認のために、ダートへ分け入ります。道はまだ使われているようですが、虻とスズメバチが大群で攻めてくるため窓を開けていられない。倒木は高さに余裕があって通過できたものの、落石などもあって、退却。ルートは別の地方道につながっているはずなので、後日もう一度探検に行こうと思います。
 うーん、結局いつも通りの夏休み旅行になってしまったなあ・・・