動態確認見学へ
RC162、163と出逢う
1997年にオープンした「ツインリンクもてぎ」のこけら落としに、フロックな立ち会いの機会を得られ、中島悟さんやら鈴木亜久里さんやらと対面したことを、99年になって連れて行った霰に話したところで、なんのことかわかるはずもありません。
 オープン2年後の秋、レースウイークではないその日に訪ねたコースでは、コレクションホールで保管しているオールドマシンの動態確認試走が行われていました。1962年にラインアウトし、250ccクラスの世界GPで全戦優勝を遂げたRC163のテスト走行に巡り会いました。ピットではとーちゃんが生まれた年に走ったRC162も点検されています。
 が、やはりそれを説明したところで、4歳児の霰に理解できるわけがないのです。でもまあ、いいのです。パドックでメンテナンスの様子を見学し、ガレージ屋上にあがると、並列4気筒と言いながらも現代のマシンに比べたら少しばかりひ弱なエキゾーストノートを立ててコースインしていくRC163を見られます。
 意外と真剣なまなざしで、霰はコーナーの向こう側へ飛び込んでいくマシンを追いかけています。
 こいつ、オフロードバイクくらい乗らないかな? と、親ばかな皮算用をしてみるのですが、過度の期待は禁物。12年後、果たして原動機付き自転車の免許をほしがるかどうか。それはそのときになってみないとわかりません。
※97年のオープン、同年のフォーミュラニッポンの写真もミックスされています。