「おい赤鼻! おまえ、年明けしてもその格好のまま通すつもりか?」
「はい、なにぶん被服部が多忙なモノで。当分は軍服作ってもらえそうにありません」
「そうか、それは困ったものだな。だがそれでは部下にしめしがつかんだろう」
「いいえ、まあ既製品ですが、部下たちには最新の野戦服を支給してあります。おいらのツノは、部隊長の飾りってことでごかんべんを」
「ふむ、まあよかろう。しかし最新の野戦服とは初耳だな。どんなのを調達してきたのだ?」
「ご覧になりますか? では我がアッガイ部隊第1小隊、集合しろっ」

「アッガイ第1小隊わいるどぼあーず、集合しましたぁ」

「な・・・なななっ、なんだこいつらはっ」

「いや、ですから最新の野戦服ってやつ・・・」
「最新と言えば最新かもしれないが、お前らプライドってものが欠如しているのではないか?!」
「えーっ? 大佐こそもう20年以上、そのへんてこなゴーグルばっかしじゃないですかー」
「何を言うか、私は途中からサングラスに換えたしMSだって金色に乗り換えたりしたのだ。この格好は赤鼻、お前に合わせた時代設定で・・・
 そんなことより、こいつらは使い物になるのだろうな? 見かけ倒しでは話にならんぞ」
「そりゃあもう、実力でいったら、黒い三連星なんか、めじゃありませんよ。なんなら試してみましょうか」
「おう、見せてもらおうか! わいるどぼあーずの実力とやらを!」
「よぉしおまえらっ、大佐に訓練の成果をご覧に入れろっ」

「はいっ、それでは!」
「ロケット・うりぼー・アターック!」
「いてまえーっ!!」

「うわわーっ! おまえらーっ、なにをするーっ?!」