ぶっちぎりで1着ゴールしたまさね・みやじチームに続いて、2番手でゴールしたのはASAMI WIDERさん。さすがBレイド皆勤賞の人。ペース配分を守り、各ポイントを堅実に立ち寄りながら、中段グループからじわじわと上位に食い込んでいた。
 明暗はスタート順を決める問題と、CP問題の正解率によって分かれた。
 まさね・みやじチームの1着は10点、ASAMI WIDERさんの2着は9点で、これらを集計した総合得点は、ASAMI WIDERさんがまさね・みやじチームの70点台を大きく覆して、暫定優勝が浮かび上がる。残念ながら、まさね・みやじチームのCP問題正解率は低かったのである。
 しかし、もうひとつの明暗はさらに大きかった。トップスタートした青影さんのゴール着順が3着の8点。青影さんのスタート・CP問題の得点は全問正解でも、ASAMI WIDERさんの99点にはわずか1点及ばない。
 このふたりは、最後のCP10では、同じ時間に滞在していたのだ。つまり、どちらが先にCP10を出たか、その時点で優勝が決定していたのである。
 ああ、青影さんっ、Sレイド掛け持ちの代償は大きかった・・・

 
「い、意外な結果だ・・・」

 ASAMI WIDERさんご自身がびっくり。今回から登場した「優勝舵」は、ワゴンRワイドが初獲得した。
 となると、ASAMI WIDERさんの100点満点を、これまたたった1点で阻止し、ゴール順位ベストのまさね・みやじチームのポジションが話題の的となる。続々とゴールしてくるエントラントは、CP問題を着実にこなしている。90点台の総合得点が相次ぎ、70点台は一気に下位へと動いていく。
 まさね・みやじチームは、ブービー賞を狙っているが、このままだと最下位に転落するおそれも出てきた。
 だが今回、これもまた意外な人物が番狂わせの迷子迷走をしており、最下位は60点台に。ブービー賞も狙われたとおりの結果に落ち着いていく。
 いやはや、のほほんとした霞ヶ浦一周のはずだったが、受けと笑いを盗る戦法と、苦節2年の皆勤堅実走法との一騎打ちというはらはらものの競技展開。気が付けば、優勝、ブービー、最後尾をすべてワゴンR勢が総なめしていった・・・

 各位お疲れでした。着順を考慮する方式のサンプリングは主催側としても参考になり、ここ数回のCPと問題設定の解析傾向も掌握できた。もっと難易度を上げても大丈夫のようである。
 その辺の成果は、次回のレイドに反映させたい。