初の「2度目の優勝」
 茨城県日立市から太平洋沿いに南下、白亜紀の地層を削り取った海岸線の道を行くのが、今回のBレイドの基本ルート。実は、ちょっとやっつけ仕事なレッキに基づき、急ごしらえなルート問題だったため、これといった名勝、スポットをCPにするわけでもなく、迷子に誘い込んで買い出しの時間を稼ごうという作戦となった。

       《第9回ブラインドレイドの出走者》
    sugiさん&大樹くん:エスクードXS
    ASAMI WIDERさん:ワゴンRワイド
    あすかさん:エスクードXG
    ニカちんさん:グランドエスクード
    kawaさん:エスクードV6−000ノマド
    青影さん:エスクードTA52W
    コムロさん:グランドエスクードFIS(追跡撮影班)

 数も9回目となると、出走者の半分が優勝経験者(今回、エントリー少なかったし)で、前回優勝のkawaさんの連覇をはじめ、sugiさん&大樹くん親子とASAMI WIDERさんには、2度目の優勝というチャンスがかかる。いずれの場合も、Bレイド初の快挙となる。
 しかし、今回も「問題集の写真と現在の状況が異なる」というCPや道路事情の急変に、出走者は大いに惑わされた。また、スタート地点で出題された問題でも、課題の場所探しが困難を極めたようである。結果、この問題については全滅であった。
 ところが、最終CPで引っかけ問題と思っていた「ララちゃん焼き」については、ほぼ全員がこれを食するという想定外の展開(予約販売で入手困難じゃなかったのか?)により、全員が勘違いの罠をくぐり抜けてきた。
 ゴール地点への着順は、青影さんがぶっちぎりの暫定1位。CP問題もミス二つの高得点だったが、暫定2位で戻ってきたsugiさん&大樹くん親子は、CP問題のミスが一つだけ。この瞬間暫定1位が入れ替わる。
 一方、連覇のかかっていたkawaさんは、初の快挙へのプレッシャーか、解析していたCP回答集の後半部分を持ってきておらず、後半のCPでぼろぼろとなり、どうみても最下位という得点。だが同じ失敗をニカチンさんもしてしまっていた。ここでも順位の入れ替わりが生じ、ブービー賞が確定する。ASAMI WIDERさんはブラインドレイドの皆勤賞を更新、堅実な走りで3位をキープ。2度目の出走となったあすかさんも4位に食い込んだ。

 「第6回めのレイドで初参加して初優勝しましたけど、そのときとは別の場所から同じゴール地点を目指した今回のレイドで2度目の勝ちを得られたのは、嬉しいです」

 sugiさんは優勝舵を手にしながら喜びを語った。