2024年6月2日、外出帰りに小雨が降り始めたので、裏山に上がって初めてトランスファーを動かす。 | |||||||||||||||||||||
その昔、兵庫県尼崎市に所在していたスズキアリーナの森店長は、エスクードの購入検討をしている来客には必ず二度目の来店をすすめ、その日に郊外の野山まで案内して四輪駆動の使い方や実際の走らせ方をレクチャーしていた。 長年このクルマに乗っていて、林道レベルへの試乗を認めてくれたのは、彼と、三代目が登場した時のアリーナ土浦北だけだ。おそらく多くの顧客は、その仕組みも挙動も体験しないまま四駆を購入する。もしも林道試乗のようなサービスを受けられた人がいたら、それは信頼できるディーラーとの出会いだと思う。 Ωの購入にあたっては、現車を知ってはいたが触ることも試乗することもなく手続きに入った。そこは買い手としての反省点だ。往々にしてこういうケースに、あとからマイナートラブルがついて回る。 今回の場合は、エンジン始動後の低速走行時や停車時に生じるアイドリング不調とエンジン自体の息つきだった。詳細を覚えていないが二年近く不動車だった個体で、これを覚醒させる際には起こりうる症状だ。さらにBLUEらすかると比べてアイドリングも低い。オイルグレードの粘度が高いかと思ったが同じであった。 じっくりと馴らし運転を続け各部の調整を施し、二度めの給油でエンジンのバタつきは解消した。正常値で走らせると、極めて静かなV6だと感じる。なにしろBLUEらすかるとは走行距離で80万キロもの差があるのだから、調子が戻れば文句なしのエンジンと言える。 雨天であれば裏山をトレッキングする観光客は居なくなる。四駆の切り替えから挙動も好きなように確認できる。と、一応周囲に配慮しながら4Hに切り替え走り出したところ・・・ ドガシャン!という大きな音が下回りから発生する。 あー・・・ 長いこと動かしていなかったんだっけ。 プロペラシャフトのジョイント部などに負荷がかかってのバックラッシュだ.ある程度のエンジン回転数で出たり出なかったりする。極低速で細い林道の袋小路を切り返しターンするときは現れない。速度20キロくらいだと時折衝撃が来る。 これも気長に馴らしていかなくてはならない。ということで4Lへの副変速は中止して山を下りた。 |
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