優勝 ASAMI-WIDERさん
ブービー賞に初参加のアンディさん
 海岸線の波は荒い。51号線をフェリー埠頭まで北上する頃には、傘をささずには外を歩けない雨天気になっていた。せっかくの目印にしていた海賊旗も元気がない。しかし海賊船はレイドや天候とは関係なく、埠頭を出て行く。
 エントラントは海賊対策のために、これを撃退する大砲を確保せねばならない(という設定。特に問題集には書いてませんが)。そこで大砲を造る反射炉を探し出し、その設置場所にふさわしい見晴らしの良い場所へ行かなくてはならなかった。
 いやもう、これらすべてが雨脚の早さに台無し。風情があったのは左甚五郎の彫刻があるという社だけだった。その上この天候で、界隈の観光客が一斉にゴール地点に集積し始めていた。
 「ジュリー・アンドリュースの見える場所を確保できませーん」
 またしても番狂わせの連絡。
 仕方なく空いている駐車ブースに集合して全車リタイアと失格なしでゴール。採点にはいると、問題づくりの詰めの甘さが続々と露呈し、その場で回答の解釈に補正をかける始末。どうなることかと思ったが総合得点にはさほどの影響は出ず、100点満点中97点を獲得し、ASAMI-WIDERさんが優勝(皆勤賞の持続にして、二度目の優勝)。ブービー賞は初参加のアンディさんがもぎ取った。2着のsugiさん親子は、優勝とは1点差の緊迫した走りを行っていた。
 「途中のCP、いくつかはわからないままのスタートで、皆さんに助けられてのゴールでした。前回の優勝地点からのスタートが、ツキを呼んでくれました」(ASAMI-WIDERさん)
 「マニアックで面白いルートでした。次回は優勝狙います」(アンディさん)
 なんとか土砂降り前にお開き宣言が出せた。次回こそは晴天のコンディションで開催したい。