過去最低の完走率(半数タイムアウト)
どんだけ過酷なルートだったんだ?
 【出走者】
 sugiさん エスクード2.7XS & バイク
 青影さん エスクードТA52W
 TA01Wさんご夫妻 ホンダストリーム
 ASAMI−WIDERさん ワゴンRワイド
 Uさん エスクードコンバーチブル
 あおいろさん バイク

 【オフィシャル】
 ローテックさん エスクード3.2XS
 あおいろさん家族
 雷蔵 エスクードТD61W
 
 「Bはバイシクルのビーですよね?」(ブラインド、のBだってば)と、あおいろさんがバイクによる参戦を果たし、sugiさんも「ちょっと作戦を立てました」と追随してのバイクエントリー。
 誘われていたらしい青影さんは「この暑いのに70キロも自転車なんて、bakaのBになるんじゃないのか?」と通常参加兼地元勢ということで不測の事態に備えてのエイド役。「午後からビジネスのビーなんだよー」と、ローテックさんはスターターとしてお見送りに。
 ASAMI−WIDERさんはしばらく療養中だったが、このレイドで無事に復帰戦を果たした。
 埼玉県東部(南部もか?)で開催した第15回Bレイドは、朝の時点で波乱の予感。初出走のUさんに、途中連絡用の携帯番号を聞くのも忘れて、前半のCP周辺に待機する。三番目のCPまでは、カーナビゲーションの使用は禁じられている。
 バイク組が
「iフォンやスマートフォンの地図情報は、カーナビじゃないよね」
と聞いてくるので
「ハードが電話なだけでソフトはナビゲーションだから、だめに決まってるだろうっ」
「電話と無線は使っていいの?」
「無線はいいけど、こっちに電話をかけたときはリタイア宣言とみなされるからねー」
 回を重ねてくると、レギュレーションの柔軟性も求められることを痛感する。ところで今回のルートはこんな感じ
 前半のハイライトは、鴻巣市内にあるギャラリーカフェ。川幅が日本一であるという鴻巣と吉見町では、その荒川にちなんだ地域おこしを進めており、この店では細長いりんごのケーキを川幅に見立てて出している。
 その長さを調べるだけでなく、通過してくる荒川の川幅も答えなくてはならないが、なんと店主の谷口さん、下見の時には定規で測って20Cmあったはずのケーキに、オフィシャル自ら「19Cm」と案内するハプニングが。
 そしてケーキの長さの由来に「ケーキを焼く鉄板の寸法」と答える予想外の展開も(それは理由であって由来じゃねーぞ)
 毎回、これで完璧。という出題にならないのはなぜだろう。しかも、6個を正解としたガスホルダーの苺の絵は「正しくは5個でしょ」という、嵐田風花からのジャッジも後日入った。やれやれである。
 
 
 実は今回、荒川の川幅にちなんだ問題をちりばめようと、鴻巣界隈を訪ね歩いたところ、川幅うどん、川幅ラーメン、川幅鉄火丼、川幅ハンバーグ、川幅どら焼き等など、どう考えてもアイアンストマックレイドになりかねない。
 「それは別の機会にやるとして」(やるのか?)という嵐田みぞれの気転で、後半戦には日本一多いかもしれないご当地ゆるキャラのいくつかに登場してもらおうと、路線が変更されている。
 ところが、規定時間までにゴールに戻ってきたのは半数。初参加で要領を熟知していないUさんが遅れたのは仕方がないとして、バイク組が、やっぱりのタイムアウト。
 しかしsugiさんの作戦によれば、前半をバイクで回ってスタートへ戻り車を回収して一気にゴールへ向かい、ゴールから後半のCPをめぐる。という手はずだった。これならタイムアウトにはならずに済むと思われたのだが・・・
 「いやー、吉見の道の駅で売ってるいちごのソフトクリームが食いたくって」
 sugiさんの作戦に便乗したあおいろさんが、助手席から予定外の道草を要請したらしい。これでこの二人は後半戦を事前のネット検索による問題解析で回答し、現地をすっ飛ばしてきたが、7分遅れで失格。
優勝はTA01Wさんご夫妻。ちょっとした回答ミスによって、第2位は僅差で青影さん。ASAMI−WIDERさんは着順同様の3位に。
 もともと迷子に追い込む趣旨のBレイドではあるが、完走率50%という、過去にない低〜い結果を、主催者は喜んでいいのかどうか悩ましいところだ。
 バイクでの参加という新しいスタイルにも、全てとは言わないまでも参加しやすいルートやルールを考えなくてはならないようだ。
 「それにしても、ゴール地点は千葉県じゃないですか」
 「埼玉県で開催って言ってたのに」
 「おうよ、埼玉県で開催とは言ったが、県内で、とは言ってないぞ」
 千葉県どころか、今回のルートは最後の最後で実際には栃木県、群馬県にもまたがっているし、走り方によっては茨城県を通過した人もいるはず。