なにを思ってのことか、白ゴマとさくらゴマは、山登りに来てしまいました。
 夢中で登ってきたら、あらたいへん。海なんかどこにも見えません。


 「プ???」

 「ププゥー」


 
仕方がないので、山の神様たちに帰り道を聞いてみますが、

 「ここはさー、あと70年くらいしないと、海行きの便は出ないよー」

 という、大変な答えが返ってきました。

 
「ププ!」
 
「プププー」


 そんならしょうがないねーと、まめゴマたちは誰かが通りかかるまで、神様たちと遊んでいくことにしたのです。
 まめゴマたちって、細かいことはあんまり気にしないんですよ。

 

 

 「お・・・落ちてませんが???」
 
「いいじゃないですかー。それがまめゴマってものですよー」