第7回 K&K Clubman's Meeting
 キットカー、軽自動車のスプリントと耐久レース。『K&Kクラブマンズ・ミーティング』
が、筑波サーキットで開催されています。それだけなら「へえ、そうなんだ」で済んでいるの
ですが、我らがFOOTMARKSオーナー、はるちゃんこと飯村春夫さんんがこのレースに
エントリーしているというではありませんか。
「ちょっと待て、はるちゃんて、ジムニーマスターじゃなかったのか?」
「えっ、これがデビューレースだってえ?」
「いくつになったんだあの人はっ」
 まあいろいろえらい言われようで、結局、そりゃあ見に行くしかないぞということになりま
した。エントリーしたのは360ccノーマルクラスの1時間耐久。飯村・片貝ペアで乗り込
んだのは、ホンダNVタウンという71年型の軽自動車。
 お立ち台にでも上がられたらひれ伏すしかない。でもリタイアしてたら「つくばーど」の笑
いをとるネタにはもってこいです。下馬評では、まずお立ち台はない。よしっ、それでは彼ら
の勇気と無茶をたたえて、応援となった次第です。
 ミーティングには各クラスごとのスプリントレースがあり、FD対ザウルス、フォーミュラ
ジュニア、スーパーセブンのようなクルマも見ることができます。しかしなんといっても、軽
自動車、しかも360ccばかりの耐久レースというのは、みていてほほえましいのと、ぶち
壊れそうなクルマもいたりではらはらものです。
 われらがはるちゃんのマシンは空色にペイントされた「ホンダNV」。3代目にあたるタウ
ンというグレードで空冷エンジン。このエンジンがレース用としては15年前に組まれたもの
ながら、実に良い音で回っています。
 一周約2キロの筑波サーキットを、この車は1分32秒で予選通過。50台中11位という
好成績です(フロントグラスにはってあるオレンジのシールが決勝ポジションの証明)。しかし
世の中は広い。ポールシッターのスズキフロンテクーペは、予選タイムが7秒も速い。上位7
台が1分20秒台にあり、みんな水冷エンジン。空冷のNVには厳しい舞台のようです。
 飯村・片貝ペアに決勝前のコメントを聞くと、
「いやあ、今朝FOOTMARKSのステッカー作って貼ってきたよ。ちいさいかな?」
「ゆうべ(公道を)走ってて、マフラー抜けちゃったんだよね」
 もう余裕なんだかヤケなんだか分かりません。でも、こうでないとFOOTMARKSの主
ではないし、なじみ客でもないのです。
 ちなみに、FOOTMARKSというのは筑波にある喫茶店です(宣伝宣伝)。