GF-TD52W
初期型ノーマル仕様の稀少性



 型式:GF-TD52W
 年式:平成10年式
 E/G:J20A(4AT)
 走行:86000km


 今まで乗り継いできた中で、一番長い期間乗り続けているのがこの車です。
 初期生産モデルということで、数々のマイナートラブルを経験しましたが、基本的には丈夫な車というのが一番の取り柄だと思います。

 スタイルは前車が初代の1600ノマドと言うこともあり、「何故こんなに丸くなった…」と言うのが第一印象でしたが、座ってみるとその眺めはエスクードそのもの。
 見た目が丸くなったために、初代と較べて軟弱になった様な印象を受けますが、実際にはかなり骨太になっていて、基本の骨格がそのまま受け継がれた正統な後継車であることが分かります。

 エンジンは2Lということもあり、それなりのパワーはありますが、中低速回転でのトルクはもう少しあってもいいのでは?と言うのが実感です。
 また滅多に回しませんが、3000回転以上のメカニカルノイズはやや雑な音を感じます。

 走りに関しては、とにかく素直な動きがいいです。
 コーナーリング自体は決して得意とは言いがたいですが、懐が深いというか安心してステアリングを廻すことができます。
 乗り心地も路面の凸凹は結構拾いますが、決してガツンといった当りがなく、フワンと乗り越えていくので嫌みがありません。
 肝心なオフロードでの走りですが、過酷な走行をしていないので論評不可です。でも、河原でスタックすることもないので、一般乗用車よりは走るものと思われます。

 燃費は通勤が主(片道約3.5km)ということもあってかあまり良い成績は出せず、8.5〜7km/Lといった所ですが、長距離走行をすると10km/L程度には伸びます。ですので通常の航続距離は450〜500km程度ですが、高速道路主体になると600kmは走行できます。

 私自身、車の改造に興味がないせいか、消耗パーツの交換を除いてほぼフルノーマルのままで今まで過ごしていますが、エスクードでノーマル状態というのは逆に珍しいのではないかと、最近思うようになってきました。
 実際、ほぼ発売当時の姿を保持しているだけに、今後も特に手を加えることもなく大切に乗っていきたいと思います。



         インプレッション:ほんとも犬さん