LA-TX92W
クロスカントリーワゴンらしさを

車名 グランドエスクード
形式: LA-TX92W(H13年式)
E/G : H27A(4AT)
用途: 至高のおもちゃ

 そもそも私が、オフロード車に魅せられたのは今から二十ン年前、マークU(4ドアハードトップの初期型)に乗っていたころ、スキー場の丘の上から見た雪煙を上げながら疾走する一台の車。
 よく目を凝らして見ると車の背面に黒い輪っかのような物が・・・
 そうです。オフロード車特有の背面タイヤ。
 私は、心の中で「おぉぉ、ス・スゲェ!」と叫んでいました(その車は、たしかランクルだったと思います)
 そのときに、今度買い換えるのはオフロード車にしようと決めました。
 これがオフロード車を乗り継ぐきっかけになりました。

 Gエスクとの出会いは、マークUから買い換えた初めてのオフロード車、デリカ(スターワゴン4WD2.5Lディーゼルターボ)が10年を迎え、さらにおりからのディーゼル規制で肩身が狭くなってきたこともあり、家の大蔵大臣(妻)と相談の上、買い換えることになりました。
 はじめは、Gエスクというよりもスズキの車というのがぜんぜん眼中に無く、悩みながらディーラー巡りをしていたときに、通り過ぎようとしたスズキのディーラのウインド越しに、エスクードのポスターが目に留まりました。
 ちょっと気になったのでそのまま本屋に直行。4WD車専門雑誌を立ち読みでエスクードについて調べました。
 すると、なんとエスクードには7人乗りのグランドエスクードというのがあるじゃないですか。しかも、四駆がパートタイム式で切り替えがトランスファーときてV6DOHC24バルブ2.7Lがこんなリーズナブルな価格なのにビックリ。
 もう言うことなしです。
 早速カタログをもらいに、今度は本屋からスズキのディーラーへ直行。家に戻るなり、すぐさま家の大蔵大臣にイイ車が見つかったと報告。なんとか説得(騙して)し、めでたく我が家の新メンバーに加わったという訳です。

 大絶賛で購入したかのような書き方をしましたが、やっぱり多少の不満もあります。まずは、小型タクシーの様なフロントマスク、3ナンバー枠なのに5ナンバー枠の車より狭い室内幅、余りにも飾り気の無いメーターパネル、軽自動車のようなステアリング、低すぎるナビ(オーディオ)の設置場所、オフロード車にしては低すぎる地上高が特に気になりました。
 これは、私の勝手な解釈ですが、Gエスクという車は作りからして立派なオフロード車だと思っています。Gエスクに乗る前はデリカだったので、ほとんどの乗用車は見下ろしていました。その目線になれてしまったという事もあると思いますが、ミニバンと並ぶとミニバンから見下ろされているような感じがするほど低いのです。
 今は、4インチのボディーリフトを施し一回り大きいタイヤを履いてなんとかオフロード車ぽくしてあります。本当は、サスペンションで上げたかったのですが、なんとこのGエスクには、こういったパーツ類がメーカーサイドにも社外品も国内にはほとんど存在しないという超マイナーな車なのでした。

 でも、走りのほうでは結構満足しています。
 大体、この手(オフロード車)の車はかっ飛ばして楽しむ様な車ではないと思っており、普通車が入って来れないような林道を突き進んで行くのを楽しむ車だと思っています。 ですから、スピードのほうはあまり考えていなかったのですが、良い意味で裏切られました。
 車に余り詳しくは無いので、専門的な説明は出来ませんが、思っていた以上に加速もスムーズですし、ホイルベースが長いこともあり、高速も意外と安定していると思いました。10cm車高が上がってマッドタイヤにもかかわらず140キロで飛ばしてもステアリングのブレも気にならないほどです。所詮、軽のスズキとナメテいた私には、結構カルチャーショックでした。
 それに気を好くして、スピードにも欲が出エアフィルターをキノコ型のスポーツタイプに交換。ほんのちょっとですが、背中を押し付けられる加速感と、シュゴォ! ヴロロロロロ・・・というエンジンサウンドに大満足。この音が聞きたくてついアクセルを多目に踏み込んでしまいます。
 アフターパーツがほとんど皆無の超マイナー車ですが、同じGエスクをお持ちの方達には、とても勇気のある方も居られ、海外で発売されているGエスクこと「XL−7」用パーツを現地から個人輸入で調達したり、そのままでは取り付かないパーツを加工して、それもDIYで取り付けしまうプロショップ顔負けの方達が居られます。
 海外パーツなどは、同じ型の車でも、ステアリングの左右の違いからとか、若干形が違っていたりで、取り付けできない場合もあるといいます。そのような、自ら人柱的な、私には神様としか思えない方達の貴重な情報を参考(真似)にさせていただき、自分なりによりオフロード車ぽくしていきたいと思っています。



          インプレッション:ニカちんさん