TD54W L4−2000 XG
ぽんたさんのレポート
 モデル:2.0XG 5MT
 型式:CBA-TD54W
 色:クリアベージュメタリック

 車の買い替えを検討し始めたのが2004年の1月頃。条件は荷物がそこそこ積めて4駆でマニュアルであること。春先のフルモデルチェンジ情報によって、3代目エスクードはすぐに第一候補に躍り出ました。当時は4WDのメカニズニムに関してもさっぱりの車音痴でしたが(今でもですけどね)、それでもこの車には惹かれるものがあり、ほぼ競合相手のないまま購入を決めました。
 《走行性能》
 エスクードの2.0Lモデルの購入を検討されている方にとって、車重に対してエンジンが非力であることが最も気になる点ではないでしょうか。実際、同クラスのもっと軽い車や2.7Lモデルと比べればパワーで劣るのは仕方のないところでしょう。しかし、坂道の高速道での加速といった無理な注文を除けば個人的には特に不満は持っておりません。
 ただしそのためには、常に適切な回転数が要求されるとも感じています。
 漫然と運転すると途端にギクシャクとした走りになります。加減速時もそうですが、特に峠道などのワインディングを走る際にはシフトワークには常に気を配ってやらないと、気持ちの良い走りは出来ません。
 パワーバンドが狭くて、上りも下りもひっきりなしにシフトチェンジする必要がありますが、(私のように)マニュアルの操作感が好きな人にはかえってたまらないのではないでしょうか。
 よく言われるように全体的にトルクの薄さは感じます。特に発進時のトルクが弱く、車重のこともあって、坂道での始動にはいまだに神経を使います。が、それもまた良し、です。悪路(未舗装路、凍結路)の走破性に関しては前車がFF仕様であったこともあり、まったく申し分ありません。ただ、十分に性能を引き出せているとはとても思えませんので、ここで詳しく述べることは控えさせていただきます。
 すこし気になるのが akiさんもご指摘されている、足回りのばたつき感です。
 特に低速で段差を越えた際などは大げさなくらい浮き沈みします。最初は車高の高い車なのでこんなものなのかなあ、と思っていたのですが。リフトアップスプリングセットが開発予定になっていますが、このバネに合うダンパーも発売されることを切に願っています。


 《燃  費》
 一般道で8〜10Km/L、高速道では10km/L超といったところです。Eインジケーターが点灯するまでに500kmは走りたいのですが、なかなか難しいです。また、一般道であっても信号が少なくて流れの良いところでは高速道とあまり差がありません。2.0Lモデルは非力であるせいか、100km/hを超えると途端に燃費が悪化します。

 《カスタム?》

 エクステリア/タイヤ・ホイール
 ラックやらキャリアやらで外見は派手ですが、中身はいたってノーマル。出たばかりの車なので当たり前ですが。唯一、タイヤのみスタッドレスに交換した際に標準サイズ (225/65-17) から 255/65-16へとインチダウンも兼ねて変更しました。
 まあ、この車にこんな太いタイヤを履かせてもいいことはないと思いますので、外見重視のカスタマイズですけど。ノーマルからスタッドレスへの変更なので分かりにくいですが、乗りくちは柔らかくなってインチダウンの効果はあったと考えています。


 仮眠スペース
 明るくなったら即行動派の私にとって、車中泊は欠かすことの出来ないファクターです。しかし3代目エスクードは初代、2代目でできた1,2列フラットのシートアレンジがとれません。この点はディーラーの展示車を見に行った際にまず確認したことなのですが、その他のシートアレンジを見て「何とかなりそうだな」と感じ、この車の購入を決めました。
 その後、ラゲッジに写真のように適当な高さの台を置くことによって、仮眠用のスペースを確保することが出来ました。実際このスペースは広大で、広さだけでしたら、ミニバンの3列フルフラットに匹敵します。(ただし、完全に平というわけではないので、さらに快適性を求めるならもう一工夫必要です)



 《その他》
 3代目のデザインは初代に回帰するというもっぱらの噂でしたが、ふたを開けてみればもろに今風のSUVを意識したデザインで、初代からの伝承はモチーフ程度にとどまっていたのは正直に言って残念でした。
 3代目が嫌というわけではないのですが、あれだけ洗練されていて尚且つユニークなデザインを、初代のみで終わらせてしまうのは非常にもったいないと思います。
 スペアタイヤをリアに残してくれたことに関しては素直に感謝。キャリアのベースなってくれるという実用的なことだけでなく、それは私にとってこの類の車を表す記号でもあるからです。もっとも、ハウジングを外して、黄色いてっちんホイールが現れたときは笑っちゃいましたけど。
 標準装備が充実している本モデルですが、その中でも特に役に立っているのがシートヒーターです。
 特に寒がりというわけではありませんが、今はこれなしの車は考えられません。

 2006年1月、3代目エスクードが納車されてちょうど6ヶ月が経ち、走行距離も10.000kmを超えました。
 現在では週末はスキー場や登山口への足としてフル稼働しています。その間に徐々にこの車の癖も覚えて、だんだんと自分の車になりつつあるように感じています。納車時の興奮は収まりましたが、エスクードを買ってよかったという満足感は、いまだに持ち続けており、今はこの新しい相棒と出来るだけ長い時間を共有していきたいと考えています。

 以上簡単なレポートで恐縮ですが、購入検討されている方、この車に興味をもたれている方のご参考になれば幸いです。