TD94W V6−2700 XS
sugiさんのレポート
 購入してちょうど3ヶ月。走行距離は約5000km。今までの車は、だいたい1000km/月だったので、エスクードに換えてから自分としては多めに走行しています。
 言い換えれば、気に入っているためそれだけ行動を共にする機会が多くなっていると言えます(2005年12月)

 《高速安定性》

 走行距離5000kmの内訳は、ほとんどがオンロードの走行です。高速道路を走る機会も多く、高速安定性の良さは大いに実感しています。背が高いSUVであることを忘れてしまう程、安定しきってます。ただ、強風の時だと背の高さとロードクリアランスが大きいクルマであることは感じますね。
 多少サスペンションの突き上げがあり、路面によってはふらつくこともあります。しかし、これは改善可能とみています。というのは、スズキスポーツから発売されたコンフォートサスペンションキットを装着した車両に試乗する機会があったのですが、これがたいへん良くできていました。
 ノーマルに比べて突き上げ感が無くなり、ソフトな乗り心地になったにもかかわらず、フワフワというわけでなく、逆に安定性も増しています。
 ノーマルサスペンションも良く出来ていると思います。しかし、ノーマルのダンパーは厳しいコスト制約中で妥協せざるを得ない部分があるという話も聞きます。比較的コスト制約が緩いアフターパーツ装着により、改善できることが発見できたことは今後の楽しみにもなってきます。
 わずかに車高が低くなってます(1cm)が、これが逆にわずかでも車高がアップしていたら、このサスペンションキットに飛びついていたでしょう。ハイトアップスプリングセットが開発予定になっていますが、このバネに合うダンパーも発売されることを切に願っています。



 《悪路走破性》
 個人的にはエスクードが最も似合うステージであると思っている、林道走行について。
 フラットなダートでは普通のアスファルト路面を走行しているときとたいして変わりません。それでも多少滑りやすい状況では、デフロックすることをお勧めします。個人の嗜好の問題でもありますが、とりあえず曲がりにくくなりますが、うまくアクセルワークをすることで、楽しいドライビングを味わうことが出来ます。
 ATはゲート式で使いやすいのですが、残念ながら2速ホールドポジションが省略されています。通常(オンロード)で2速ホールドを必要とすることはあまりありませんが、林道走行では、2速ホールドが欲しくなるシーンが多々あります。
 もっとも副変速機を備えているので、ローレンジにシフトすることでほぼ解決します。ローレンジのギヤ比は本格CCV車程は低くないので、ちょうど林道走行などにピッタリです。ただ、アスファルトとダートが交互に現れるような路面状況だと、ちょっと迷います。アスファルト路面をデフロック状態で走るのは避けたいところですが、ローレンジにはデフロックモードしかなく、トランスファーの切り替えは完全停車状態でしか出来ないからです。ローレンジでデフがオープンになる車種はごく少数なので、これは仕方ないと思っています。

 さて、これ以上の悪路については未経験なため、予想の話になります。
 四輪独立懸架のため、サスペンションストロークはあまり期待できないでしょう。しかし、それを補うためのデバイスがついていることなので期待しています。かつては、悪路走破性を語るには、ラダーフレーム、リジットサスペンションがキーワードでしたが、本格CCVでも、モノコック&四輪独立懸架&電子制御トラクションコントロールを採用してきているので、これは素直に受け入れたいですね。
 もっとも本格CCV程の能力は期待できるわけはありません。しかし、そのクルマの能力の範囲内で楽しむことができれば、それで良いのです。ちょっと日常を超えた世界に入ってみたい、という気持ちにさせてくれることが重要です。



 《装  備》
 これは購入前にカタログ等で複数の車種を比較検討した際に、自分にとって必要な装備が付いていて、かつ余計な装備が付いていない、という条件に最も合致したのがエスクードでした。最大の決め手は副変速機がついていること。このクラス唯一なのでこれで決定でした。
 キーフリーシステムやセキュリティ、プロジェクターHID、シートヒーターが標準装備というのは、結構なお得感があります。オプションでいろいろ選べた方が良い、ということに魅力を感じる方もいるでしょう。
 必要なものであれば標準装備であるほうが、車両価格の面では有利です。強いていえば、先日発売されたフィールドトレックに付いているサンルーフとルーフレール、あと海外仕様に付いているクルーズコントロールは「選べるなら、欲しかった」ですね。しかし、欲しいときが買い時と言われるように、待てばそれだけ選択肢が増えますがいつまでたっても手に入れることができません。早く手に入れればそれだけ長く付き合えるというメリットも重要だと感じています。



 《燃  費》
 購入してからのトータル燃費を計算したところ、約7km/Lでした。瞬間燃費計が装着されていますが、なかなか興味深い表示をします。ほとんど速度や加速が変わらないレベルでアクセルを踏んだり緩めたりしても、燃費計の数字は意外と大きく変わります。
 同じような運転をしても人によって燃費が変わるのは、車両の個体差の可能性も否定はしませんが、やはり運転の仕方の違いが大きいのではないかと思います。なお、最初の頃はATのパワーモードはOFFにしてましたが、途中からはONにしています。このことで、より元気に走るようになったことは感じられましたが、意外に燃費は悪化していません。せっかくの装備ですので、皆さんもいろいろ試されてはいかがでしょうか?
 
 このレポートが、エスクードが気になっている方の参考になれば幸いで
す。