早速乗り出してみた。

Cyber‐Kさんの試走記

 前回の試乗で「気に入った」というCyber‐Kさんは、早速フルタイム四駆の新型エスクードを手に入れた。
 今回は安全、快適装備についての感触をリポートしてくださった。

 エスクードの先進機能について。
 まずはレーダーブレーキサポート。 当たり前だが、自ら試すことはしない。 だが納車してからこの短期間、警告音と共に「BRAKE」という警告の表示が何回も出現。
 初めて警告が出たときは片側3車線の道路でそこそこ交通量があったので、どれかの車両に反応したのだろうと思っていた。
 しかし、次の日また同じ箇所で警告が出たのだ。今度は車が一台もいない真夜中に。 そしてまた次の日、そのまた次の日、と4日間連続で出たので、スズキ販売店に連絡。
 「スズキにある試乗車で試してくれ」とお願いしたら、即日検証してくれて、同じ箇所で警告が出ることを確認、メーカーに報告してくれた。
 販売店の方は、確証はないがおそらくその箇所の頭上にある大きな道路案内板に反応しているのではということだったが、ここからが怪奇現象。
 私の通勤路でもある道だが、その報告して以来、警告はピタッと止んだのだ。 まだまだ発展途上の技術なのかな、と感じたのだ。
  次にACC、アダプティブクルーズコントロール。 上記のレーダーブレーキサポートと同じミリ波レーダーを用いていると思うので、信頼性で言えば少々疑いを持ってしまいがちだが、ACCは非常にいい感じで機能する。むしろ色々な物に反応してくるので、実際は信頼しても良いのかもしれない。
 信頼性を横に置いておくならば、高速道路ではとても楽になる機能である。 通常は設定した速度でアクセルを踏まずに走行を維持してくれ、先行車がいればその車両の速度に合わせて減速、または設定速度まで加速してくれる。
 カタログでは上限「約100km/h」までとなっているが、私の解釈の「約」を超える速度まで設定できる。
  私の場合、アクセルは踏まずとも、万が一のためにフットブレーキには足を添えている。
  先行車の速度があまりにも遅い場合、自らハンドル操作をし、追い越し車線に変更すれば、これまたアクセルを踏まずに追越しができる。
ただこの機能、楽ではあるが、退屈。今は自らのアクセル操作でこのエスクードの走りを愉しみたい。
  続いて環境を意識したアイドリングストップ。 ついにエスクードにもこの流れが押し寄せたか、という思いだ。
 どんな機能かは言うまでもないが、ただスズキの看板技術「S-エネチャージ」に搭載されているISGスターターモーター機能の発進時の静かさをワゴンRの試乗で知っているだけに、やはり普通のアイドリングストップは通常のエンジン始動の音と同じ。 渋滞時など頻繁に再始動が続くと少し耳に障る。
  他にも雨滴感知式オートワイパーや高架下など短い遮蔽物などでは点灯しない進化したオートライトシステムも搭載されている。 オートワイパーはゲリラ豪雨以上の大雨だった納車初日からよく働いてくれた。
 しかし、私の感覚ではそんな時でもワイパーのスピードは通常でいいのに、案の定フル回転。目が回りそうだったのでAUTOを即刻解除した。
 この日以降にも普通の雨天はあったが、ちょうど良いスピード、タイミングで作動してくれたのでとりあえず使えそうだ。
 オートライトはエスクードの前に乗っていた軽四のパレットに搭載されているオートライトよりも正確に作動。真上と斜め前方上部、二種類のセンサーにより、不必要な点灯が減ったのは確かだった。
 このように4代目エスクードはプラットフォームが変わり、風貌もスポーティになり、様々な技術が搭載され、一昔前の四駆と呼ばれる物からガラッと変わった。
 これはこれで普段使いにはとても快適な移動手段としての道具であり、また一般的なアウトドアであれば安心してそのステージへ乗り入れることができる。
 いいところは探せばたくさんあるし、新たな使い道も発見できるかもしれない。 これからもできる限り色々なステージへ乗り入れ、このクルマの良さを見つけていきたい。