TD01W 耀 毅 狼 

 10台のエスクードがあれば、10通りのエスクードに発展する。なかなか同じ仕様は並び合わないのが、このクルマの面白く不思議なところだ。ひとつのライフスタイルでもあり、ライフワークになっている場合もある。
 立花鎮保さんのノマドも、そんなエスクードの1台。実は彼にも先代エスクードがあり、TA01Wで仕上げた熱対策やガード、補助灯装備のスタイルをノマドに踏襲している。
 「ノマドの気持ちを聞ければいいんですがね。乗り方(使い方)は別にして、それなりの気持ちを注いできたわけですから」
 シニカルに彼は言うが、その言葉には片想いをする男の純情も垣間見える。どこぞのポータルサイトでは三大助平親父の一角を成しているという話だが、そういう奴らこそ、シャイな連中なのだ。

 ところでこの紹介欄は、ひょっとすると彼に対して迷惑をかけているかもしれない。ここに耀毅狼が出ているということは、彼は既に耀毅狼2号にスイッチしていることになるからだ。それは今まで何となく、公然の秘密になっているようなのだが、ついそのことを忘れて書きとめてしまった。
 耀毅狼2号は、先々代、先代の血を受け継いでくれただろうか。
 まだその話を伺えていない。