TD01W 94ゴールドウイン 
 「私の若い頃、四駆というとパジェロかランクルあたりが思い浮かび、この両四駆には特に憧れましたが遥か彼方の存在でした。もっと気軽に乗れそうな車は? ということで、たまに海外へ出かけるとVITARAという気になる車をよくみかけました。それがエスクードの最初の出会いであったような気がします」
 彩雲さんは、こうしてマド・ゴールドウィン冬季限定車を購入した。4枚ドアで5人迄乗れて、そこそこの林道が走れて、車体も割とコンパクトさ。その素性を見抜いていた。
 「やりくりすれば2人が仮眠可能と、山やスキーに行くのにはピッタリの車でした。週末は荷物満載して友人とあちこち屋外へ出かけておりました」
 雪道ではランクルやジムニー程ではなくとも、そこそこの走破性。凍った林道のアップダウンでも、車重が適度なのであまり怖い思いもしなかったという。タイヤ&ホイルがJEEPやジムニーとほぼ同一品を取りつけられることは、エスク道が開催していた山奥でのオフロード走行会を嗜む彩雲さんには、もってこいの使いでだったのだ。そしてオフロード+αに連れ出して多少たくましくなり、下駄山タイヤを履かせてしまう。
 トラブルについては、当然いくつかを経験している。MTシンクロ不調、アイドリング不安定、フロントガラス張りなおし、ハブオイル漏れ、エアコンヒューズ溶解、排気温度計異常 ・・・誰もがどれか一つは抱えた問題点。しかし彩雲さんは「気になるほどのこともなく、生活に馴染んでいた」と付け加える。
 20万kmくらいまでは往くと思い、つきあっていくつもりだったそうだが、現在は現役を退いており、3代目エスクードが彩雲さんのそばにある。