写真提供:WESTWIN 島さん

 2009年5月31日、Tactical Dirt Attack (タクティカル ダート アタック)の第二戦が、モビリティおおむたで開催された。teamWESTWINではエスクードやパジェロミニ、パジェロエボリューションなどをエントリーさせた。今回は、あのTEAM WESTWIN Witchesの参戦ではなく、ランクル80使いとしては全国区のドライバーと、 WESTWIN監督の島 雄司さんが評価する大谷選手が、エスクードを担当した。
 競技開催者の1人でもある島さんによれば、TDAとは

 「予選タイムによって振り分けられた2台のクロカン車が、僅かな時間差でスタートし、前を走る車はどれだけ後続車を引き離せるか、後続車はどれだけ追いつけるか・・・。そして走り終わってすぐに前後入れ替わって、再び競技がスタート。
 TDAのおもしろさはトーナメント方式で勝ち抜いていくのがルールなので、精神力、体力、そして先に前を走るのか? それとも後を選択するのか? 予選は本気で走るのか等々、なんと言ってもこの駆け引きが出来る頭脳が必要なのです」


 優  勝 フォーズファクトリー パジェロエボリューション
 準優勝 フォーズファクトリー パジェロ3.5
 3   位 WESTWIN パジェロエボリューション

 途中経過をすっ飛ばしてしまうが、WESTWINのエスクード(大谷選手)とパジェロミニ(川添選手)は、残念ながら2回戦敗退。後藤選手が表彰台の一角を死守した。天候がよく、コースコンディションもパワーのある車がしっかりとトラクシヨンを取れる状況のため、ライトウエイト勢は苦戦したようだ。

 「うちのエスクドライバーは、TDA初参戦どころか初エスクだったので、1回戦に勝利できただけでも、良かったと思っています。
 前日 WESTWIN店舗にオフロードプロレーサーの塙 郁夫さんが遊びに来てくれて、後藤君や川添君、大谷君に車を操る方法やいろいろなアドバイスをいただくことができました。
 当日午前中の練習会でも、塙さんに同乗してもらい、アドバイス内容の実践と、そばで見ていてもかなり充実したレクチャーを受けて、3人とも何か掴んだようです。まずは大谷君がそれを生かした走りで、1回戦でパジェロ3.0ガソリンを破ったわけです。
 やっぱり世界で戦う人は違うなと、改めて感じました。」

 パジェロの独壇場など面白くも何ともないので、もう1台出走していたエスクードコンバーチブルのことを島さんに尋ねてみた。

 「今回は結局、同じ福岡のショップ、チ−ムHANGARさんのエスク−ドに負けてしまいました。あちらは4ATの幌車ですが、ヘッド面研磨や細かい手を加えており、結構速いんですよ」

 3型4ATの幌車は、WESTWINの5型4ATハードトップとは、ベース車レベルで70〜80kgほどウエートが軽い。補強以外ほぼ無改造で、ノーマルに近いWESTWINエスクードには強力なライバルと言える。

 「HANGARさんには、実は2機〜あのお店では“台”と言わず“機”と言うのです〜のエスクードが存在するんですよ。4月に行なわれたXCダートでも、うちのパジェロミニと、かなりバトルし大いに盛り上がってます。九州では、エスクードバトルが続きそうです」

 競技は島さんの談にあるように、トーナメント。今後、WESTWINエスクードが表彰台に上がる可能性は期待できる。
 このほか本大会では、島さんをはじめとする大会有志間で「チーム九州男児」が結成され、今年のアジアンXCラリー出場が発表された。


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