2005年5月16日、エスクードの3代目モデルがデビューしました。L4−2000ccが「CBA−TD54W」として登場。V6−2700ccは「CBA−TD94W」となります。
 搭載エンジンこそJ20AとH27Aを踏襲していますが、それぞれハイギア化とフラットトルクへのリファインを受けています。
 3代目はLSD内蔵型センターデフ方式のフルタイム4WDと、リアの独立懸架マルチリンクサスペンション、モノコックボディの採用という大きな変革を受け、CCVからSUVへと、ユーザー層の底辺拡大をねらう、SUZUKIの世界戦略車に位置づけられています。

CCVからSUVへ

 
 2代目の苦戦は、2代目そのものを非常に短期間で充実させていったことを踏まえ、この3代目が開発されていった経緯を想像すれば、SUVとして底辺拡大ももくろみ、それを狙おうという意欲の表れだと感じます。しかし、わざわざ初代に戻したエンジンフード(モノコックの影響なのか? 異様な重さ)、初代でさえ熱対策の役にも立たなかったスリットをデザイン上再現し、初代でプジョー似、2代目でシボレー似のヘッドライト周りを徹底して鋭敏にカットしてきたこの苦悩(今回はアウディ似)は、ひとまず好評とのことです。
 ザ・ネイチャー・マシーン。失笑を禁じ得ないコピーはご愛敬。
 何が言いたいのか? SUVであっても、これはエスクードだということです。大地と、自然と一体化すると、メーカーがアピールするのなら、ただのSUVとは異なる、タフな使い方をしてほしい。
 このままクロスカントリーに行ってしまえというのではありません。休日ごとに洗車場でこつこつ磨くよりも、やっぱり林道へ持ち込んで、ひっかき傷を作ってしまおう。ヤワな車じゃないんだよと、そんなアピールをしてほしいなと思っています。
 僕はまだまだ、この3代目を手にする余裕がありません。ここから先はしばらくの間、これを手に入れ、乗り出す人たちに、沢山の評価と情報を提供していただけたらと願っています。



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