TD54/94W系 バックドア異音対策
 1型の持病である、バックドアの異音の原因を今更追究。
 
 音の発生源は、スペアタイヤ裏側の樹脂カバーとバックドアパネルの振動と考えていた。緩衝材の素材と配置が若干2型および3ドアになると変わっているように見えたので、その辺の緩衝材を見直そうと準備した。
 スペアタイヤカバーは、ABS製のため緩衝材として、ゴムが片側5枚づつ合計10枚貼られている。このゴムが原因と思い、全て柔らかめの緩衝材(例:隙間テープの様な素材)に張り替えるが、「あれ?何か干渉しているところがあるぞ」ということに気付く^^;
 タイヤカバーとベースを見ると、3箇所に干渉している場所がある。その3箇所に緩衝材を追加するが、今度は径が大幅に増えたことにより装着不能に・・・。
 最上面の緩衝材を外して装着可能に。最低でも上面にある大型の爪をはめないと装着性に不安あり。これで、閉める際に悩まされていた“ガホッ”という異音は完全になくなった。
 問題点としては、緩衝材を柔らかめにしたことによって、定期的な交換が必要になると考えられる。今後、緩衝材の素材を見直す時期が来るかな。
 極端な話、緩衝材の位置を見直すだけで、ユーザー自身の手でも対処出来るだろう。5枚+α(7枚あれば完璧)で問題ないと思われる。
 しかし実際には、緩衝材の材質と枚数を2枚増やしただけで、取付け作業は倍以上かかる。メーカーにあっては、流れ作業の組立てライン上で7点の取り付けは難しいのかもしれないと感じたが、昨今のSUVオーナーは、こういうところに耳がいってしまう時代であることもフィードバックすべきだろう。


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