アッパーマウントスペーサーの取りつけ
右フロント・装備前 右フロント・装備後 右リア・装備前 右リア・装備後


右フロント 右リア 右リア


 【はじめに】

 事前にスズキスポーツ製のショックアブソーバーセット(530500-5700)を装着している。スプリングに付いては、純正より変更なし。

 【構  想】
 車高を変更するには、いくつか方法があるが、一般的なのはスプリングの交換。しかし、現状のTD54/94Wの設定では、ロングタイプのショックが販売されていないため、伸び側のストロークが犠牲になる。またバネレートを高くするため乗り心地もある程度犠牲にせざるを得ない。そこでスズキスポーツ製のショックアブソーバーのみ装着していた。
 スプリングの変更を行わず、車高を上げる方法をずっと模索していたが、なかなか該当品に当たることがなく、マスターピースさんへ相談に行くものの、TD94Wを前提にしたスプリングのため、TD54Wでは前上がりが顕著に現れ、装着はお勧め出来ないとの回答を得ていた。
 このままでは図面化して、自作するしかないか・・・。

 【突然の出会い】
 その日宿泊したホテルのロビーでインターネットをしていたところ、思い掛けないところからMEIWAさんからアッパーマウントスペーサー(30mmアップ)が販売されていることが分かり、旅程を早めて越谷市にあるMEIWAさんの店舗へ訪問し、現物確認させていただいた。
 見た感じ、自分自身で構想していたものがそこに! しかし、MEIWAさんではユーザーへの直接販売は行っておらず、代理店への納入か、インターネット販売での対応が必要だとか。


 【購入・装着】
 その足にて、タイヤなどにてお世話になっているタイヤガーデン小林さんへ相談に向かう。GW後半の4連休前のため、お店の定休日があるにも関わらず、快く快諾して頂く。条件としては、その日にMEIWAさんから配送して頂けることが前提で交渉成立。MEIWAさんへは、直接伺っていたため、話は早く、問題なく即日配送完了。装着を含め、3日間の電光石火の早業。
 装着後は、ホイールハウスとのスペース(前:10.5mm→13.5mm/後:9.5mm→12.5mm)が拡大したため、大き目のタイヤを入れたくなりそう。スペースから考えれば、16インチで細身(215/80or85R16)のATタイヤがベストかな。

 【走   行】
 『乗り心地など』
 全く思っていた通りのイメージ。
 スプリングを変えず、スペーサーにて車高を上げているため、乗り心地に関しては大幅な差異は見受けられない。腰高になったことにより、若干ロール量が増えた程度かなと感じられる程度。
 直進安定性に関しては、アライメントの測定・調整を行ったことより、車高を変更する前よりも安定している感がある。

 『オンロード』
 ロール量が増えたことによる影響か、コーナリング時のリア側のストローク不足の影響なのか、若干アンダーステア気味になった様な印象がある。FF車ほどの顕著なものではなく、後からコーナリングパワーが増していくような感じ。慣れれば問題ない程度だと考えられる。通勤に使用している田舎道(大小コーナー多数)は車高を変える前と同等レベルで走行出来るため、問題にはならないと感じられる。
 しかし、何故か急コーナーにオーバースピード気味で侵入した場合、軽めのスキール音が前輪側から聞こえるようになった。
なぜ?以前から鳴ってたかな?^^;
 スズキスポーツ製のショックアブソーバーのダイヤル設定は、車高を上げる前の数値にてキープしている(前:2/後:6)。後側は若干下げた方が良い様な気もするが、前後の設定をゆっくりと見定めることにする。まずは手始めに前はそのままで、後:5にして走ってみるかな。


 『オフロード』

 河原での走行では、必要十分な最低地上高(約230mm)を確保出来たため、安心感がある。大き目の石を軽々と跨ぐことも可能、この安心感は、オフロード走行においては絶対に必要な要素だと考えられる。
 ストロークに関しては、当然大きな変更はない。前輪側は単純にスペーサーによってストロークが30mmアップしているため、ストラット車にしては余裕が増している。大き目の石への乗り上げなど車高を上げる前では先に前輪側のストロークが不足していたにも関わらず、スペーサーの装着による効果が大きいことが分かる。後輪側に関しては、スプリング変更による車高アップと同様に伸び側のストロークが短い。ショック長が純正同等のため、致し方ないか・・・。
 フルストローク時点でのサブフレームと鋳物のアッパーアームのクリアランスを確認し、若干のストロークアップが可能かの確認をしたいところだ。

 『同   乗』
 ロール量が増えたことにより、後部座席の快適性は大幅に低下していると考えられる。
 自分自身、後部座席に座ることは皆無なため、正確に調べるのは困難ではあるが・・・。
 以前に後部座席に座ったことのある会社の同僚を無理やり乗せますか?
 絶対車酔いになり、2度と乗らなくなると思いますが(苦笑)

 【最後に】
 今回の変更点では、3代目エスクードの売りであるオンロード性能を低下させているため、オンロードメインの方への装着はお勧め出来ない。ひとまず、純正や社外ショックアブソーバーの乗り心地を変えず、オフロード性能を向上させたい方へは有効な方法と考えられる。
 GW中にも関わらず、急な要望に応えていただけた、タイヤガーデン小林さん、MEIWAさん、ありがとうございました。 またお忙しい中、質問に対して回答をいただいたKawaさん、とにぃさん、ありがとうございました。

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