スズキスポーツ ショックアブソーバーのレポート

 07年5月26日朝、エスクードを買い換えて2度目の1年点検を行うため、行きつけの担当営業さんが勤めているスズキアリーナ店へ。最近、FR側のショックが抜けてきた感があり、この機会にスズキスポーツのショックセットに交換するため、この点検にぎりぎり間に合う時期に電話で注文していた。
 長い付き合いのため、電話ひとつでだいたい事は済んでしまう。暗黙の了解で間に合わなければ、点検は当然延期となる。お互い何も言わなくとも伝わっていた。夕刻、点検完了の連絡が携帯に入る、さてどんな乗り味なんだろう?ちょっとドキドキ気分♪
 担当営業さんからは、初期設定は 「FR:1/4,RR:4/8」 ですと伝えられている。まずはこのまま走ってみるか、家までの短い間を走り出した。

純正ショックに近い感はあるが、そこはスズキスポーツ製、路面からのショックのいなし方が上手い! 昨日までのショックでは、「ゴツ」とした嫌な当たりがあったが、今は違和感1つなく「スイッ」といなしている。
 思わず心の中で「交換して正解や」と呟いていた。
 車両重量から考えると、明らかに純正ショックは容量不足、2.0XGで感じるのだから、もう少しFRの重い2.7Lではどう感じるんだろう? 2年目の冬ですでに抜けた感があり、これ以上の使用は厳しいと感じた。また同じ純正品を装着する意義は全くない。どこかで聞いた話では、純正ショックがまともに仕事をするのは8,000km以下という話もある。コストダウンの弊害か、それとも日本人が馬鹿にされているのか、難しいところだな(苦笑) 
 途中、土曜日夕刻の交通集中により少し渋滞気味のため、通りすがりの7-11に入り設定を変更してみた。


 @FR:2,RR:7 走行状況:一般道路(市街地)
 初期設定からの変更ということもあり、少し固めの設定となる。
 FR側の進入性が良くなり、コナーや交差点が曲り易くなる。
 RRは固めの設定となっているため、引き摺っている感じがある。

 街中はRR側の設定をもう少し落した方が良いかなと思いながら帰宅の戸に着いた。
 5月27日朝、ふと目が覚めるとまだ朝の6時30分、きっと体が何処かに行きたいだろう(笑)
 妻を放置して走りに行くわけにはいかない、後で大目玉だ(笑)
 今日は日曜日、あまり遠出は出来ないため、1/2タンクレベルの走行距離で行こう。

 AFR:2,RR:7 走行状況:一般道路(田舎道、ペース速め)
 昨日に引き続きの設定、若干RR側は固めだが、乗り味は悪くない。
 コナーへのノーズの進入性、旋回性、
共に申し分ないレベルだ。
 八溝山周辺の林道にて、オフのセッティングを確認する。
 久しぶりのコースのため、先が読めないことから、
若干遅めのペースにて確認を行うことにする。

 BFR:1,RR:4 走行状況:林道
 点検後に感じた路面からのショックのいなし方が間違いでない事がわかる。明らかに純正ショックでの挙動とは大違いだ!これ以上固めても、柔らかくしても挙動を乱してしまう可能性がある。
 林道では、これくらいで問題はない様子。また今度、別の林道で違う設定を試してみよう、先は長いのだから♪
 林道で太目の枯れ枝が助手席を直撃!これは藪漕ぎレベルではなく、確実に傷になるレベル・・・。前車のTA01Wの時も新車に近い状態の時に同じことがあったなー。あれから車を酷使しだしたんだっけ? ということは、今回もこれからが本番?(苦笑)

 CFR:1,RR:1 走行状況:国道通常の流れ
 矢祭町から大子町方面への国道118号線にて、最も柔らかい設定を試してみた。田舎の国道レベルで柔らかい設定はどういった動きをするんだろうか?実際は、ふわふわとしたセダン的感覚となる。
 3代目の日本仕様は、RR側のスタビが設定されていないため、ロールも大きくなる感じ。しかし、変な癖がなく扱い易い気がする。個人的には嫌いではない、たまには柔らかいのも心地良い。子供や年配の方を乗せての走行は、このモードがベストかもしれない。
 国道118号を離れ、田舎のワインディングからホンダの第2のサーキットがある茂木町へ。

 AFR:4,RR:8 走行状況:ワインディング 
 かなり固めの設定となる。硬さとしては、H社のアブ○ルート仕様程度の感覚。進入性はかなり良いが、タイヤのグリップに頼らざるおえない状態となり、キツ目のコナーではRRを引き摺っている感じがする。 
 ジオランダーの旧HTでもグリップ力が足りていない。SUVという性質からはお勧めできない設定かもしれない。アドバン系の高性能SUV用タイヤなどならば別だが・・・。


 妻の意見(自身運転後)

 「シビックがフィットになった感じ」だそうです。まあ、言いたいことはわかる気がする。

 要するに「クッ」とクイックに曲がるようになったって事かな(苦笑)

 考察結果

 ワインディング             FR:2,RR:7
 通常路            FR:2,RR:5〜6
 林   道                  FR:1,RR:3〜4

 が個人的に気に入った設定。参考までにどうぞ♪

 まとめ
 3代目の性格から考えると、スズキスポーツのショックセットはかなりお勧めの商品だと感じています。各ステージにあった調整を行うことによって、よりエスクードの性能を引き出すことが可能となるはずです。
 無難な商品設計を得意とするメーカーですので面白みは少ないですが、安心感も更にアップです。

 問題点
 ショックが強化された分、他のパーツへの負担増加が考えられます。FR側のロアアームは、安そうなボールジョイントでナックルと締結されています。1G状態で少し変な方向に押し曲げられている感もあり、過大入力を受けることによりスタッドボルトが抜けないか心配です・・・。ブーツにグリスはまだ入ってるのかな?今後は、強化アーム系の発売を望みます。


RETURN