Evolution J20A | ||||||||||||||||
We are deeply in the ESCUDO. | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
ロークが短くても気筒が多い分サイクルは終わっていないし、シリンダーひとつあたりの内径をとっても、瞬発力では直4に一歩譲るという所以なのでしょうか。同一回転数なら、トルクが出ていないということは、高速巡航時には回転数が少なくて済むから、静粛性等には優れる訳ですが。 H27AやH25Aの諸元をみてみます。 TX92W(2型 H27A) 車重1620kg 馬力・トルク 177PS/6000rpm 24.7kg/4000rpm TD62W(2型 H25A) 車重1400kg 馬力・トルク 160PS/6500rpm 22.5kg/3500rpm TD61W(H25A) 車重1350kg 馬力・トルク 同上 これに対して、TA51Wは車重1210kg。搭載されているJ20Aのスペック自体は、140PS/6500rpm、19.0kg/4000rpm。実用域に振っている分、エスクードには似つかわしい。しかし、この性格で考えれば、直4は排気量を上げるとしても、ストロークの見直しをかけないなら「高回転型エンジン」にはなりそうもないです。 ところが、直4エンジンの一例で、ホンダのK20Aなどをあげると、 レギュラー仕様参考スペック:114kW(155PS)/6,000rpm 188Nm(19.2kgm)/4,500rpm (RG1 ステップワゴン) ハイオク仕様参考スペック:165kW(225PS)/8,000rpm 215Nm(21.9kgm)/6,100rpm (FD2 シビック・タイプR) いくらVTECやら吸排気のチューンやらをしていても、そんなに差が出るのか!? と、半ば呆れてしまいます。このK20Aのボアxストロークなんですが86.0x86.0とされています。意外にも、マツダのRFディーゼルと同じです。何というか、黄金比?みたいなものがあるのかなと感じました。 よそのエンジンはともかく、J20Aという直4−2000ccは、エスクードにおいては唯一、同排気量のまま、3世代にわたって供給されている、息の長いユニットです。3ドアのTA51Wに載せられている事例で述べれば、最高速度やそこへの到達時間を競うのは現実的ではない。街乗りの混雑時、高速道路での進入加速時、オフロードコースでのある程度のねばり。こうしたシーンにおいて「使えるか否か」を評価したいところ。その意味では実用的な領域で使えるパワーとトルクを備えています。さらに言えば、この使える領域をうまく維持していくことで、700kmの無給油走行が可能であることも、素性の良いエンジンだと評価できると思います。ただ、この航続距離を3代目の車重と燃料容量でこなせるかどうかはわかりません。TA51WとTL52Wでは、それぞれ実証された数字ではあります。 |
||||||||||||||||
written by SIDEKICK. |
||||||||||||||||
−TA52WのJ20A− ノーマル時代は常用回転域でのトルク感はありましたが、鈍い吹け上がりで加速感も乏しかったです。 しかし3000回転超えると元気な吹け上がりで、気持ち良い加速でしたね。 これらはスポーティーに走るための前提で、実用には問題ないと思います。低回転での燃料制御に疑問があり、プラグの熱価をひとつ上げたこともありますが、焼け具合を見ると、いわゆるキツネ色にはならなかった。最近の車は、排ガス対策や燃費向上といった関係から白く焼けやすいそうで、指定の番手に戻しました。 現在は燃料噴射タイミングや点火時期調整、ハイオクガソリン常用などの工夫をしています。 燃料噴射の工夫では、3000〜4000rpm位までのモタツキが軽減し、段付加速が無くなり、スムーズに高回転まで吹け上がるようになりました。エアコン使用時の負担を感じない程度のトルクアップはあるかもしれません。それで 劇的に豹変したとは言えませんが、標準と比べるとスポーティーになっていると感じます。 TA51Wに乗ったことがありますが、場所が全てオフロードなんです。 加速感は弄ったうちのと比べても遜色ないというか、変わらないような気がした記憶があります。 一度舗装路を自由な速度で走って比較出来たら良いのですが。 |
||||||||||||||||
written by 青影. |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
Egress |