SCENES
We are constantly running at ESCUDO.
何処へでも何処までも
貴方を旅へと連れ出してくれる
 

 日本は広い。
 地球一周40000キロに比べて、「たかだか3000キロの差し渡し」とは、なかなか豪語できない。
 それでも高速道路から林道まで、道は街をつなぎ野山を越えて続いている。波に隔てられても橋が架かり、船が渡す。
 我々は日頃思っている以上に、旅と見聞の機会を手にしているのだ。
 時間を漂流し、道のりを放浪する。そんな週末はいつでも傍にある。ただ日常というしがらみがそのことを許さなくなる。だから「道は逃げたりしないよ」と目をそらしている。
 だが「思い立ったが吉日」とも云う。
 夜が明ける前に街を抜け出し、陽が沈む前にその場所へたどり着く。
 いつでもできることだけれど、今しかできない旅がある。

 

 エスクードは街に溶け込み、森や渚に似合う。
 そういったコンセプトを形にした四駆だ。
 それでも「旅」を想像させてくれるスチルを発掘してみると、意外と彼らは都会にいない。
 林道ツーリングやキャンプシーンを別項で紹介したので、旅を軸に様々な地域や街をまとめるつもりだったが、なかなか思うようにはいかない。
 ひとつ共通している彼らの視線は、その場所に自身がやってきたことの証しのように、それぞれのエスクードを風景になじませ、そして引き立てたがっている。
 そこにはきっと、彼ら自身にしか味わうことのできない時間がある。
 それこそが「大人の愉快」なのかもしれない。


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