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ミーティング開きます!

勇気はいるけどいつの時代もその一言から


 「エスクードのミーティングを開きます」

 昔は雑誌の掲示板、ちょっと前ならインターネットの掲示板。今どきはツイッターでこんな声が上がってくる。コミュニケーションツールはどんどん変化している。
 しかしそのベクトルは、便宜的にエスクードで括ってこの30年間、変わっていないことに気づく。このミーティングは東北の、会津から発信されていた。2017年の春と秋に呼びかけられ、それぞれの機会に5台のエスクードが集合した。
 声を発したのはKIM89さん、20代半ばの若者である。3代目エスクードTDA4Wに乗っている。

 「南東北といっても会津は雪国と変わりませんから四輪駆動車が必要になります。エスクードは初めて自分で買ったクルマですが、周囲のクルマとはかぶらない、人が乗っていない車種として選んだのです」

 スペアタイヤを背負っている最後のモデルを、良好な中古車で手に入れたという。休日は新潟や仙台まで足を伸ばす。他者が乗っていない。というキーワードは意外とエスクードを選ぶ際のポイントになっている。
 実は彼のお父さんもエスクード乗りだ。それも四代目の1600を購入されたという。現行型は2018年時点で1400ターボに一本化されているため、まさしく1600は希少モデルに属する。

 「他人と違うクルマを見出したのですが、やっぱり同じ車種に乗っている人たちと対話してみたい。それがミーティングを呼びかけた動機です。でもこれはなかなか勇気が要りますね。誰か来てくれるのか? どんな人が来てくれるのかで、どきどきものでした」

 猪苗代湖畔で開かれた2度のミーティングに参加したエスクードユーザーは、地元の福島県、隣県の新潟県と宮城県からやってきた。隣県といっても、新潟からの参加者は上越在住だったそうだ。もっとも、北海道在住者が岩手県に帰省する際、律儀にも茨城で開かれるミーティングに参加してくれるのがエスクード仲間の世界。呼びかける側も受け止める側も、意外と距離は問題にしない。

 「呼びかけはしたものの、僕はクロカンをやらないので何をしたらいいかわかりませんでした。談話してツーリングした程度です」

 KIM89さんは最初に戸惑いも抱いたそうだが、実は昔から、エスクードのコミュニティーは「とりあえず外で会おう」から始まっているし、展開する中身もさほど変わらない。KIM89さんは手探りのうちに正攻法の直球を投げたのである。そしてそれは実行するところに大事なものがある。

 「自信が付いた、とまでは行きませんが、会津や福島県に来て、景色や美味しいものを楽しんでもらいたいという思いもあります。また春になったら、ミーティングを呼びかけます」

 最も古い世代のエスクードミーティングも、個人と有志で始まり、4〜5台の「ただ集まってみよう」だった。四駆雑誌やショップがプロデュースした時代もある。しかし残っている交流は今でも個人の呼びかけだ。東北から発信されるKIM89さんのミーティングの輪が、これから広がっていくことを楽しみにしたい。

 

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