ハイブリッド発表日、展示車を見にいった際に県内の自販に2台しかエスクードハイブリッドが降ろされていないことは分かっていました。その2台ともしばらく試乗車になることはない、とも聞いていましたが、いつもの如く居ても立っても居られなくなり、再度自販の本社に試乗車がないか問い合わせてみました。
「はい、試乗車本社にありますよー」
本社にとって「しばらく」とは何なのか…(笑)
とにかく今回も嬉しいウソをつかれてしまった。
さて、気になる試乗ですが、今回のモデルチェンジの目玉はハイブリッドと6AGSに神経を集中して試乗してみました。
まずはモーターが介入しやすいECOモードにして自販をスタートしました。店舗前の幹線道路沿いをすぐ右折するため、3車線の一番右側、中央分離帯に向かってアクセルを踏み込みました。
車が多く走る道でもあるので、心理的に早く一番右車線を走行しようと、自分が所有しているYE21Sの感覚で踏み込むと、
「おっと、加速しない!」
そうです、ECOモードは当たり前でありますが出力を抑えているのです。数回の信号待ちからの発進で何となく感覚は掴めましたが、それでも普段のスタートの感覚との違いははっきりでした。
今回の試乗では営業も同乗しており、無料区間の高速道路走行のお願いを申し出しました。高速に入る前にECOモードは解除。ゴールデンウィーク中ということもあり、田舎の高速もそこそこたくさんの車両が走っていたので、そこまでの加速はできませんでしたが、今回体験した限りでは1.4ターボほどの加速感はなく、非常にマイルドな加速でした。
加速からのアクセルオフですぐ回生ブレーキが働き、バッテリーに充電される様子もメインディスプレイで確認できました。高速での加速時もエンジンにモーターがアシストすることも他社のハイブリッド車と同じです。
高速を降り、バイパスに入っても渋滞気味は同じで、信号待ちからの発進はノロノロとしていましたが、その間はモーターだけで走っており、いかにもハイブリッド車に乗っているなぁと感じたことでした。
6速AGSですが、走行時のギアチェンジに関してショックなどほとんど感じることはなく、むしろ下手なATよりスムーズにギアチェンジしています。ただ、交差点など右左折発進時に、ECOモードは解除しているにも関わらず、出力が上がらないという現象を感じました。
私はAGS車に乗ることが初めてでまだ分かってない部分も多いですが、巷ではAGS車の発進は半クラ動作もあるため、AT車のように踏み込むと空吹かしのような感覚に陥るということも聞いていたので、もしかするとその現象が起きているのかもしれません。
これはあくまでも停車から右左折の発進時の現象であり、直線の発進ではそのような現象は起きなかったです。
まだまだ試乗を重ね(おぃ)、検証しないといけないシーンは多いですが、今までと同じ乗り方をしても燃費だけは向上する、というのは言えると思います。今回試せていないですが、ALL GRIPをスポーツモードにした時の加速感や高速巡行時の走りの感じ方などは四代目(特にノンターボ)を乗っている方であればさほど変わらないのでは?と思います。
ハイブリッドにAGS…早くも五代目モデルに期待を寄せる試乗でもありました。
リポート Cyber‐K
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