えれめんつ in 世羅
飲むだけ呑んで食うだけ食って
 JXCD2010第二戦の模様は既にレポートした通りだが、その楽屋裏は枚挙に暇がないため内容の精査に手間取る。ここは本来なら「WESTWINはいかにしてTA51Wを仕上げたか」をまとめるべきなのだが、「宿泊先はどこね?」「なんかいい感じのレストランバーが近くにあるよ」「きれいどころもいるかなあ」といったやり取りばかりで世羅に臨んでおり、実はエスクードのエンジンもサスペンションもノーマル仕様のままだったのである。
 目を引くGTウイングにいたっては「これって走っているうちにもぎ取れたりしないでしょうか?」「ど、どういう取り付け方をしてきたんだっ」「まあココへ来るまでに積車のスピードが上がらなかったんで、ダウンフォースはしっかり出てるんですけど」というありさまだったのである。この段階で後藤選手にできることは、タイヤの空気圧で世羅用セッティングをすることしか残されていなかったのだが、どうも圧を下げていたフシがある。さらに言えば、WESTWINはスポンサードの関係から使えるタイヤの銘柄が確定しており、対する磯田選手は事前に別メーカーのタイヤについてリサーチ済みで、表層数センチだけがふかふか、すぐ下に硬い地盤のある世羅のコースにあわせた足回りとタイヤを選択していた。
 もっと暴露すると、後藤選手はトラクション重視のパイロットが好みだったのか、レース後トランスファーについて驚くべき発言をして、応援団一同にたこ殴りにされたとかされなかったとか。それでも憎めないのが、WESTWINの二人のエースなのである。
 蛇足として加えると、島監督の手羽先焼きは絶妙にうまい。世羅町の街道沿いにあるHINANO-BARもメニュー豊富で居心地のよいお店だ。なんだか前夜祭から盛り上がりすぎた感がある。しかし決して宴会をしに世羅まで出かけたわけではないので、念のため。
  


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