えれめんつ in 下館
恒例 1年の走り納め
 オフロードコースの難易度にもよるが、タイヤと足回りを交換した程度のライトチューンや、まったくノーマル状態のエスクードが走れるステージは、制限されることは間違いない。逆に言えば、泥や岩に特化した改造を際限なく行えば、制限と難易度は下がるが、それはそれで、できて当たり前なだけのことだ。
 派手なパフォーマンスは無い。圧倒的な走破能力も無い。しかし彼らはそのことを理解し、承知した上で、きわめてノーマル仕様に近い、あるいは無改造のエスクードで、どこまで走れるかを楽しんでいる。
 初体験ゆえに怖いもの知らず、加減知らずの無茶もあって、叱咤されるシーンがあったが、それを告げてあげることも聞くことも大事なことであり、貴重な機会だと思う。そうやってルールを覚え、技術も知っていくものだ。今回はなにより、走ってみようとコースに乗り出していく気概を評価したい。
 毎回繰り返して同じセクションを走り込む者は「同じモーグルでも来るたびに状態が違うから」と熱心に向き合っている。
 車自体の限界が低いと言われようとも、彼らはフィールドに出て行ってもその場所の地形をよく観察し、堅実に走り、車を壊さない。基本的に頑丈な車体であることを知っていて、できることの上限をじっくりと構えて少しずつ高めていくからだろう。
 それにしても、この日の下館コースは、画面で見えている以上にマッドコンディションは手ごわい状態だった。走り納めにはもってこいのどろどろのステージだったが、スタックには1台も陥らなかった。10年前とは確実に変わっている。
  


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