えれめんつ 2  2005 7.31

歴代エスクード13台
筑波山とその周辺林道を走る

 歴代、という言葉を、とうとうエスクードも使うようになった。
 5月に登場した3代目は、これまでのCCVベースなライトウエイトクロスカントリーのカテゴリーを一新し、新たにSUVの姿として誕生しているが、こうしてエスクードの塊の中に紛れ込ませてしまえば、やっぱり進化したエスクードなのである。
 それを歴代ユーザーの誰もが見てみたかったし、3代目のユーザーも味わってみたかった。
 2年越しの、ずいぶんと間の開いてしまった「えれめんつ」を開催するにあたって、これほど楽しみ出来るメニューは無いだろう。そして歴代エスクードが勢揃いして、同じフィールドを駆けめぐるシーンを実現させるために集まってくれた1人ひとりに、感謝したい。

 

 どこまでハードな道を突き進めるのか。
 その幻想を抱くことには、何のためらいも必要ない。
 しかし、現実にあるツーリングステージにまで、限界を求めることもない。
 でも、これくらいは走れるよ。3代目だって、ただのSUVではないんだ。そのことを確かめるための、ほんの少しの冒険を、彼等は初めて体験する。
 同じステージを朝飯前のように走り去る初代は、その進化の過程を個体ごとに見せつける。軽量のコンバーチブル、ユーティリティを最初に追求したノマド、V型の搭載を果たしながら、ホットモデルには到達し得なかったハードトップとV6ノマド、長寿のエンジンを誕生させた直四2000。約9年間の歩みが、凝縮するようにコーナーの向こうへ消えていく。
 そして、メディアが忘れかけている2代目の真価。抑圧された条件の中に、初代が培ったデュアルパーパス性能をきちんと継承し、さらに3列シートのニーズにまでトライした意欲作こそが、残すものを残し、捨て去ることによって3代目を産み落としていく礎となっている。
 どれも、みな、エスクードの系譜だ。
 
ESCLEV toppageへ - Go index -