総合優勝 パジェケンさん
意外と使える2,000回転のちょっと下
 ルート上、勝負どころは磐梯山麓から桧原湖に至るゴールドラインの登り区間と、桧原湖から白布峠を目指す西吾妻スカイバレーの登り区間だ。
 ここを2,000回転未満でスムーズに走りきれるかどうかが一つのポイントになったが、各車、淡々と走り抜けていく。それでも前走や後続車のないクリアラップ状態を確保しないと、思うような走らせ方ができなくなる。そういう場面に当たってしまったら、果敢にやり過ごす。
 白布峠から山形県米沢市に駆け下りると、福島側のような晴天はなく、雨上がりの様子。最後の立ち寄り地点として設定された「トトロの木」を見つけ出さなくてはならないが、ここで迷子になると、余計な燃料を消費してしまうばかりか、最後の区間の国道13号線の混雑に巻き込まれてゴールまでに燃費を落としてしまうのだ。
 午前10時にスタート、最後の1台がゴール地点にたどり着いたのは、4時間半後となった。成績は満タン法によって計算する。 
 緑はクラス優勝。赤はクラス並びに総合優勝)

【クラス1 エスクード1.6シリーズ】
Uさん親子 エスクードコンバーチブル
燃費13.08km/ℓ

【クラス2 エスクード2.0】
青影さん エスクード3ドア(2代目 5MT)
燃費12.49km/ℓ

パジェケンさん エスクードXG(5MT)
燃費13.89km/ℓ総合優勝


通りすがりの正義の味方さん エスクードXG(4AT)
燃費10.15km/ℓ

【クラス3 エスクード2.4~3.2】
雷蔵 エスクードV6 2500cc(4AT)
燃費11.77km/ℓ

コムロさん グランドエスクード(4AT)
燃費 9.34km/ℓ

SPFYOさん エスクード3.2XS(5AT)
燃費10.42km/ℓ


 前回優勝の青影さんが、番狂わせのように3位。
 「タイヤを新調して、グリップが上がったことと外径を上げたのが原因かな」
 これに対して、クラス2を勝ち抜き、総合優勝したパジェケンさんのエスクードはノーマル車であるばかりか、なんとスタッドレスタイヤであった。それは作戦か?
 「いやー、だって6月半ばまで山に雪があったから、その後もめんどくさくてそのままでした」
 このリッター13キロ台をマークした車両がもう1台。これがあのビッグフット不良オヤジコンバーチブルの、Uさん親子だった。
 「実はこんな馬鹿でかいタイヤなのに、普段もリッター11キロ走るんですよ。今回はかなり長距離だったから、ストレスも少なかった」
 中~大排気量のクラス3は、やはり車重とギア比が影響したようだが、コムロさんは右手首の負傷中というハンデも背負いながら、カタログ燃費を上回っている。また、参加全車両がカタログ燃費をクリアできた。