草津から八ツ場ダムまではワインディングを駆け下りる。エンジンブレーキと、コーナー立ち上りの際のアクセルワークが試される。
しかしそこから先の沼田までが単調な道のり。交通量が増えるため自分のペースを維持できるかどうかが肝だ。
幸い、沼田市内の混雑が無い土曜日であった。ここで最も暑さに苦労したのは建物屋上から撮影していたこし亀さんだろう。
道の駅白沢で待機する和邇さんたちも、いつ、どんな順位で出走者が飛び込んでくるかわからないので、じっと待たされる。
ルート上、最も厄介なのは片品村から金精峠を越える山登りだ。標高差が最大であり、区間勾配もそこそこのステージ。燃料計が大きく動き始める。
しかも、ここまでに通過してきた中之条あたりで
「これ絶対に4時にはゴールできないんじゃ?」
「しまった、アクセル踏ませるコース設定か!」
と、エントラントが焦り始める。
「いやー・・・単に時間設定甘かっただけ」
とも言えないので、ゴール時間を日没までにと変更告知し、後半待機の撮影班も交えて全員集合できる戦場ヶ原に急ぐ。
八ツ場ダムから沼田までの気温が上がっていたので、日光の涼しさは人車ともに救われる。なにしろFレイドは、競技中エアコンを使えば負ける。
場合によっては窓も開けずラジオもつけない我慢大会となる(そこまでやる人はあまりいないけど)
かくして霧のいろは坂を下ると日光市の気温は低かったが、山間に比べて湿度が高く、結局は汗だくでゴールの「ろまんちっく村」に駆け込むのであった。
【満タン法による走行燃費順位】
suuuさん エスクードノマド(4AT)
燃費 14.2km/リットル クラス1優勝
SPFYOさん エスクード3.2XS(5AT)
燃費 12.3km/リットル クラス3優勝
新月さん&風花さん エスクードノマド(5MT)
燃費 12.2km/リットル
SIDEKICKさん エスクードV6 2代目2500cc(4AT)
燃費 11.5km/リットル
s.Doさん エスクード2.7XS(5AT)
燃費 11.3km/リットル
青影さん エスクードV6 2500cc(4AT)
燃費 11.2km/リットル
ローテックさん エスクード3.2XS(5AT)
燃費 10.8km/リットル
コムロさん&ひでこさん エスクード2.4XG(4AT)
燃費 10.7km/リットル
雷蔵・れいん、みぞれ同乗 エスクードV6 2500cc(4AT)
燃費 10.3km/リットル
クラス7は単独出走なので自動的に優勝をもぎとっているふっじいさんは、サンバーバンをリッター17.4キロで走らせ、総合優勝にも輝いた。
エスクードシリーズの成績は興味深い。総合3位のSPFYOさんは前回と比べても大幅に燃費を向上させた
。その反対が大幅に成績を下げた雷蔵。まあ前回は1名乗車だったし。
Fレイドを始めたときから、カタログ値はシビアな数値だと誰もが指摘してきた。
ユーザーの手に渡れば外装やタイヤなどのカスタム化も進むので、実際に走らせてみないとわからないが、遠出をしない日常用途では好成績が出せないのも事実。
だからといって、自分のクルマが低水準だと思い込む必要はない。要はそのクルマで楽しむことができるかどうかだ。 |