SPECIAL EQUIPMENT
AIR CONDITIONER
INCLINOMETER/ALTIMETER
ORIGINAL FLOOR MAT
FOG LAMP
FOG LAMP COVER
SPARE TIRE HOUSING
16 INCH ALUMINUM WHEEL
205/70R16 RADIAL TIRE
 G-リミテッドシリーズは、ライトクロカンというカテゴリーを生み出したエスクードのデュアルパーパス性能の中で、特にシティユースを意識して演出された特別仕様モデル。1988年にデビューした後、当時の通商産業省諮問機関である意匠奨励審議会が優良デザインと認め、「グッドデザイン商品」の認定を受けた経緯から、Gの冠を持つ年度末商戦限定車として、89年1月から97年1月期まで、様々な特別装備を与えられて登場した。
 93年モデルは3型エスクードをベースとしており、特別装備品を含む車両本体価格は、ノマド4速ATで2,179,000円。乗り出しで約2,430,000円となり、ロングバイザー、リアバンパーステップ、マッドフラップ、ルームランプ、ルーフキャリアセット、インパネトレー、サイドデカール、シートカバーを独自に追加した乗り出し価格は2,530,000円となった。
 絶対的な積載量や悪路走破性を優位とする、他社のミドルクラス以上のクロカン四駆は、ベーシックな仕様でもプラス100万円からの商談であった時代。貧乏と言ってしまっては身も蓋もないけれど、コストパフォーマンスと基本性能をみれば、ノマドは隙間のアドバンテージを有していた。それがエスクードのベストセラー化への道筋でもあった。
 6人という家族構成では、それを1台で乗り込ませられる四駆は限られていた。そこまで大きなクルマはもてあまし気味となるため、避けたかった。その頃、2名乗車ならば必用十二分な性能を発揮していたハードトップのエスクードと、同等プラスαの力を持つクルマ。これがノマドを採用するきっかけであり、Wエスクード体制の始まりとなった。