Glorious Generous Gratitude
 爺ノマドは、つくばーど採用の全てのエスクードに対して、サポートポジションに徹した。共に行動していないのは黒のゴールドウインくらいのもので、新参のぷらすBLUEについても、パーツの搬送に活躍している。
 なんといっても、すとらいくらすかるを月へ送り込む(とるねーどらすかるは、月到達後に改名したもの)という、つくばーどとしては大仕事を継続する中、修理入庫しているらすかるに代わって日常の足となってくれた功労は、らすかるの目的達成になくてはならない存在だった。
 同様に、BLUEらすかるが手元に届くまでの、空白とも言うべき1ヶ月間を乗り切るにも、大きな助けとなった。
 同じ年式、同じ車体色のGリミテッドと邂逅するというエピソードも記憶に刻まれている。武天老師。さんの“まっどあんぐらー”がそれだ。長いエスクードライフのサイクルにおいて、まったく同じエスクード同士を隣り合わせて並べたのは、今のところ、このノマドだけである。
 爺ノマドは、霰、霙が生まれたときの、ゆりかご役も担った。家庭内運用を主とするポジションだけに、きわめて地味な戦歴なのだが、林道から子守までをこなす、文字通りのマルチパーパス性能を見せつけてきた。
 林道から子守。オールラウンダーであり、ゆりかごでもある。これは、爺ノマドが次のライフステージを支えていくキーワードなのかもしれない。旧世代のモデルにはなったものの、サポート役としてのそのキーワードは、まだ遺憾なく発揮してくれるだろう。