薔薇盛りのばばヘラアイスは幻か否か
 ばばヘラとは、おばちゃんがバナナ味とイチゴ味を交互にへらで盛り付ける氷菓子のことである。
 主に秋田県や山形県北部の街道沿いにビーチパラソルを立てて、夏の風物詩となっている。
 中には盛り付けの際に薔薇の花のような形に仕上げるベテランもいる。しかし、誰が、どこで、その資質を隠して店開きしているかは、頼んでみなければわからないのである。
 

実は頼んでみるとけっこう薔薇になる

 
 というわけで、薔薇盛りのばばヘラアイスを引き当てたら優勝。2人以上引き当てた者が現れた場合は、盛り付けの出来栄えを競う。
 しかしなんともさえない天候で、国道7号線は時折ぱらぱらと雨粒が落ちてくる(区間タイミングによっては土砂降りに遭った人もいる)
 気温だけは27℃となり、アイスにするかかき氷にするか微妙に迷う。いや迷っていると優勝を逃す。だからエントラント各位は、ここぞと思った売り子さんに「薔薇の盛り付けできますか?」と注文する。
 結論から言うと、どの売り子さんも、けっこう取り組んでくれる。その成果は写真の通りで、甲乙つけがたい(ただし出来はどれも中級。そして1個だけコンビニで売っていた既製品が混じっている)
 その中で、親子で3個のばばヘラアイスをはしごしていたAMGさんのアタックが際立った。

 「トライアルの趣旨を説明したら、ほかのお客さんがノリノリで応援してくれて、売り子のおばちゃんも気合が入った」

 とのコメントも手伝い、優勝が確定した。バナナ主体かイチゴ主体かの違いはあまり出ないようだが、嵐田みぞれがうけとったものだけがバナナ主体であった。