コロナ禍という前代未聞とも映る社会情勢。様々なことに自粛を美徳とする風潮が浸透していくのはやっぱり違和感を禁じ得ない。
 試験的に、と冠を付けたが、要は賢く怖れ、正しく回避することが大事だと判断して第14回買い出しトライアルを開いた。
  

 新月さん風花さん夫妻と、通りすがりの正義の味方さんが参加してくれて、不発の事態は避けることができた。二組なのでマッチレースだ。
 第14回は、初回に立ち返って「峠の釜めし」を買い出し、伏せられたゴールに規定時刻までに辿り着くルール。今回もくじ引きで買い出しに行く場所を決めたが、彼等は見事に「最も遠い長野インター店」を指示するくじの「両サイド」を引き当てた。
 とはいえ、新月・風花組は「富岡製紙工場前店」で午前11時にならないと開店しない。一方の通りすがりの正義の味方さんは「横川駅前店.」と簡単だが当日はSLイベントが開催されていて横川駅周辺が混雑。そして碓氷峠から先の国道が渋滞気味という障壁もついてくる。


 こうしたエントラントの苦労を全く顧みず、小雨の降る中嵐田夫妻組は先行して「安中榛名駅店」で釜めしを買い出し、横川駅前のイベントを見物し、碓井は旧道で快適にクリアし、軽井沢の混雑も潜り抜けて「RASCAL」という名のカフェでお茶を飲み、国道なんか使わねーよと浅間サンラインでゴール地点の道の駅雷電くるみの里に向かうのだが、軽井沢から先は真夏のような晴れ天気と暑さで、待っているだけで汗だく。
 しかも昼飯に並んだ券売機は、目当てにしていた胡桃だれの笊蕎麦も普通の笊蕎麦も売り切れ。しかもゴールヒントにしていた敷地内の「雷ちゃんカフェ」にはソフトクリーム目当ての来客が長蛇の列で雷電焼に近づくこともできない。
 なにがどうコロナ禍なんだこの混雑ぶりはっ

 

 そんな状況でようやくテント下のベンチが空いたので涼むことができるようになったところへ、目の前を味方さんがにこにこしながら通り過ぎていく。
 おいおい、見えないのかよ(笑) というわけで、マッチレースは味方さんの勝利に。味方さんは碓氷峠の旧鉄道施設を見学しながら時間を使いこなし、新月・風花組も釜めしの開店時間まで富岡製紙工場を見学してきたという。
 今回、高速道路の使用を禁じ手としたが、群馬から中山道伝いの長野入りは、その方が見どころも仕掛けどころも豊富で、リピート行事にしてもいいかなと感じられた。