さよならジムニーJA11C
だいすけさん走り納めの春の夜
 だいすけさんのジムニーJA11Cが、約12万キロ強、9年間の走り納めで、つくばーど基地の裏山の2つくらい先の山中にてラストランを行った。
 うちのエスクードではとてもじゃないが、入口までしか突入できないので、そのシーンを見ることはできなかったが、走り納めのあと、時間を作ってくれたので、久しぶりの夜会を開いた。
 9年前の1999年には、彼のクロカンビークルはエスクードノマドであって、このジムニーは通勤仕様として導入されていたのだが、そのノマドも数年前に退役して、徐々にジムニーのトライアル、クロカン用途が深まっていた。
 というわりには、ノマドの退役時には、ジムニーの方もけっこう最適化が進んでいたように思える。足まわりを上げて大径タイヤを入れた最終的な仕様の11Cは、ぷらすBLUE・コンバチエスクよりも大柄になっていた。
 やはりノマドを9年間、クロカンステージで走らせていただけに、ジムニーを動かせば、軽々といくつものセクションをクリアしていくのが、だいすけさんの腕前。雪にはまっても岩にはまっても、なんたかんだと言いながら高い生還率を維持していた。
 そうかと思えば、足の遅い、しかもぼこぼこのこの車体で、インターチェンジの料金所に並ぶエスクードの隊列を横目に、涼しい顔をしてETCでくぐり抜けていくという意表も突いた(あれがエスクード勢のETC装備率を上げるきっかけになったとか)
 序列で行けば、ノマドよりもジムニーのクロカン性能が高いことは明白。だいすけさんの中では、同じ年月を使いこなし、ジムニーからのステップアップを図るときが来たのである。
 第一回Bレイドのオフィシャルカーや、林道ツーリングの案内もこなしてくれたジムニーは、見納めの夜、誇らしげに主人を運んで、待ち合わせ場所にやってきた。
 2008年4月5日。街は満開の桜が出迎える。